子犬のドッグフード選び方。高タンパク質・高カロリー・消化がよいもの

ドッグフード

ドッグフードはそれぞれのライフステージによって選び方が異なります。

特に子犬の場合は、体の構成が完全に整っておらず成長途中のためドッグフード選びで注意しなくてはいけないことが数多くあります。

今回は、成長途中にある子犬のドッグフードの選び方について幅広くご紹介致しますので、子犬のドッグフード選びで悩んでいる飼い主さんは是非ご活用ください。

基本的なドッグフードの選び方

総合栄養食

「総合栄養食」表記があるドッグフードを選ぼう

子犬はもちろん成犬であっても継続して毎日与えるドッグフードは、「総合栄養食」の表記があるか確認しましょう。

たまに勘違いしている飼い主さんもいますが、「一般食」表記があるドッグフードは総合栄養食に加えて与えるものであり、それだけで子犬に必要な栄養素が補えるわけではありません。

「総合栄養食」表記があるドッグフードは、基本的に水とそのドッグフードだけで犬の健康維持ができるので、ドッグフードを選ぶ時には「一般食」との表記の違いについてしっかりと認識しておかなければいけません。

うちの愛犬マロンはここ数年はモグワンじゃな。やはり安全で安心なドッグフードであるという理由が一番じゃ。もちろん他にもたくさん安心できるドッグフードはあるぞい。愛犬との相性もあるんじゃ。

添加物に注意してドッグフードを選ぼう

添加物とは主に保存料、酸化防止剤、着色料、保湿剤の4種類ですが、発がん物質を含め犬の健康に有害な物質が多い為、子犬のうちは特に添加物が入っていない無添加ドッグフードを選ぶことをおすすめします。

特に着色料については、他の添加物とは異なり犬の栄養にとってのメリットがほぼないので着色料の入っていないドッグフードを選ぶことが大切です。

着色料以外で万が一添加物の入ったドッグフードを選ぶ場合は、化学合成添加物よりは天然由来成分である添加物のドッグフードの方が子犬には好ましいでしょう。

危険性のある添加物

  • エトキシキン
  • ソルビン酸カリウム
  • BHT
  • BHA
  • プロピレングリコール
  • 赤102
  • 青2
  • 黄4(5)
  • 二酸化チタン
  • プロビレングリコール

子犬のドッグフードの選び方

高タンパク質のドッグフード

成長途中にある子犬の場合は、成犬よりも多くのエネルギー量を必要とします。

特に成犬に向けての身体作りのためには、筋肉や体のいたる臓器の成長に役立つ高タンパク質ドッグフードを選びましょう。

ペットフードの栄養基準などを規定している米国飼料検査官協会(以下AAFCO)では、成犬時に必要なタンパク質量の最低18.0%に対して、成長期の子犬の場合は最小必要量を22.5%と規定しています。

高カロリーのドッグフード

子犬の場合はタンパク質量のみならず、カロリーにも気を付けなければいけません。

成犬でいうと高カロリーのドッグフードは肥満の原因となり好ましくないとされていますが、子犬の場合は成長過程でエネルギーが必要なため、子犬の必要カロリーは成犬の約2倍程度と言われています。

子犬だからといってたくさんの量のドッグフードを与えるのではなく、少量でも体に十分なカロリー摂取ができるものを選ぶことが大切です。

ミネラル分が適度に含まれたドッグフード

成長段階の子犬には、カルシウム、リン、マグネシウム、カリウムなどミネラル分が適度にバランスよく配合されたドッグフードを選ぶことが大切です。

特にカルシウムやリンは、骨や歯の形成に必要な主要構成要素になるので過剰に与えてしまいがちですが、実は子犬期のカルシウムとリンの過剰摂取は股関節形成不全などの股関節疾患の原因になったり高カルシウム血症の原因になったりするので、これらの栄養素は適度な量であることが大切です。

子犬のドッグフードのカルシウム含有量については、AAFCOの基準だと成犬が0.5%以上であるのに対して子犬の最低基準は倍以上の1.2%以上です。

しかしながら、1.2%以上とされていてもこの数値を遥かに上回るドッグフードには注意が必要です。

リンについても同様、成犬が0.4%以上に対し子犬は倍以上の1.0%以上と定められていますが、カルシウムとリンについては多ければ良いというものではありません。

これらの栄養素は、何よりそのバランスが大切ですのでカシウム1:リン1~2程度の割合のドッグフードを選びましょう。

適度なビタミンが含まれたドッグフード

骨や歯の形成にミネラルが大きく関係していますが、実はビタミンはカルシウムを体内に吸収するために重要な栄養素ですので、ビタミンがバランス良く配合されているかに着目してドッグフードを選ぶと良いでしょう。

ここで注意が必要なのがビタミン類についても多ければ良いというものではなく、バランスが重要視されます。

ちなみにAAFCOの基準では、ビタミンA、D、E、B1、B2、B3、B5、B6、B9、B12全てにおいてドッグフード内の含有量基準は成犬と同一量です。

消化に良いドッグフード

子犬の場合個体差はあるものの、消化器官が発育途中のためしっかりと整っていないことがあるので消化に良いドッグフードを選ぶことが大切です。

どんなに栄養価の高いドッグフードを与えていても、消化がしっかりとできなければ子犬の体に摂取した栄養素が十分に吸収されずに無駄になってしまいます。

特にタンパク質の種類には注意が必要で、ドッグフードの多くは米類やトウモロコシが多く含まれていますが、犬の消化には動物性たんぱく質が一番適しているので良質な肉を主に使用した消化しやすいドッグフードを選ぶことをおすすめします。

一般的に、乳酸菌や酵素が含まれているドッグフードも子犬の消化吸収を助けてくれると言われています。

抗酸化作用が期待できるドッグフード

子犬期は、体が成長途中であるため不安定になりがちで、免疫力や抵抗力も低下しやすい状態になります。

そのため、免疫力を上げるために抗酸化作用成分が含まれているドッグフードを選ぶことをおすすめします。免疫力向上のためには、特に魚の脂や植物に含まれている不飽和脂肪酸が効果的です。

グレインフリーのドッグフード

グレインフリーとは、穀物から作られるタンパク質を使用していないドッグフードですが、カサ増しのため、またコストを抑えるために穀物をたくさん使用しているものが数多くあります。

これらが主成分となっている場合は、アレルギー症状を引き起こしやすく成犬時のアレルギー体質にも影響を及ぼしてしまう危険性があります。

主成分はアレルギー症状を引き起こしにくく、消化吸収にも良い良質な動物性たんぱく質のドッグフードを選びましょう。

子犬のドッグフード選びおすすめや注意点まとめ

POINT

  • 筋肉や体のいたる臓器の成長に役立つ高タンパク質ドッグフードを選ぶ
  • 少量でも体に十分なカロリー摂取ができるものを選ぶ
  • カルシウム、リン、マグネシウム、カリウムなどミネラル分が適度にバランスよく配合されたドッグフードを選ぶ
  • ビタミンがバランス良く配合されているかに着目してドッグフードを選ぶ
  • 犬の消化には動物性たんぱく質が一番適しているので良質な肉を主に使用した消化しやすいドッグフードを選ぶ
  • 免疫力を上げるために抗酸化作用成分が含まれているドッグフードを選ぶ

子犬のサイズ別ドッグフードの選び方

ドッグフードの選び方

小型犬の子犬のドッグフードの選び方

小型犬の子犬の場合は、中型犬や大型犬の子犬に比べて顎や歯が小さく弱いため、ドッグフードの形状を考慮して選ぶことをおすすめします。

選ぶ基準としては、子犬の口に対してフードの粒サイズが合っているかが一番のポイントとなります。

中型犬の子犬のドッグフードの選び方

中型犬の子犬の場合は、室内で運動が事足りる小型犬の子犬よりも外で運動する機会や時間が増える傾向にあることから、この時期には運動量に合わせてたんぱく質が豊富なドッグフードを選ぶことが大切です。

また外で過ごす時間が増えてきた場合、子犬は様々なウイルスや細菌に感染しやすい為免疫力応援に役立つドッグフードを選ぶと良いでしょう。

大型犬の子犬のドッグフードの選び方

個体差はあるものの、大型犬は一般的に小型犬や中型犬に比べて成長スピードが遅く体の成長期間が長くなります。

そのため、小型犬や中型犬よりも筋肉発達期間が長いことから、長期間高たんぱく質なドッグフードを与える必要があります。

また大型犬の子犬の場合は、食事スピードが早すぎることがあるので粒が小さすぎるドライフードは避けた方が良いでしょう。

子犬のドッグフードの選び方について幅広くご紹介致しましたが、成長途中の子犬の場合は特にバランスの良い栄養素補給が重要となり、摂取する栄養素によっては過剰になりすぎないように配慮する必要もあります。

成犬時や老犬時のドッグフード選びも大切ですが、体の基礎作りが重要となる子犬期のドライフード選びには特に注意を払いましょう。

また、犬にとって危険になりうる添加物については影響を受けやすい成長期の子犬の場合は細心の注意を払わなければいけませんので、ドッグフードを選ぶ時はラベルの成分をしっかりと確認しましょう。