うんちの状態で犬の健康状態がわかる

犬のお世話

こんにちは。動物看護師のチョコです。ご訪問ありがとうございます。

今回は「うんちの状態で犬の健康状態がわかる」についてじゃ。しっかり学んでいっとくれ。

犬のうんちやおしっこなどの排泄物の状態から、体調の異常を知ることができます。普段何気なく片づけているうんちにも、愛犬の体調に関する重要な手がかりが隠れていることがあるのです。

そこで今回は、愛犬の体調の異常にすぐに気付けるよう、普段からどのような点に注目しておけば良いかご説明します。

うんちは健康のバロメーター

うんちは、食べた物が消化吸収された残りかす、水分、腸内細菌からできている排泄物ですので、良い便をしているということは、腸内が整っているということです。

腸には免疫機能があり、体の免疫機能の7~8割を担っているとされています。そのため、腸内環境が乱れると免疫力が落ち、通常なら跳ね返せるような病気に負けてしまうこともあります。

全ての病気は腸からとも言われるほど、腸の状態が健康に大きく左右すると言えるのです。うんちの状態を見れば愛犬の腸内環境が分かるので、健康のバロメーターとも言えるでしょう。

犬の健康なうんちとは

トイレのしつけ

まずは、健康なうんちがどのようなものか知っておくことが大切です。飼い主さんにとっては「いつもと同じ便だから」、「小さいときからこれくらい柔らかい便だから」と普通だと思っていることが、意外とそれが健康な状態ではないケースもあるのです。

もちろん、愛犬が元気なのであれば、いつも同じということはそれほど大きな病気といった問題ではないかもしれません。ですが、ご飯が体に合ってないなどの理由も考えられます。

以下の状態が健康なうんちの目安となります。

健康なうんち

  • 硬すぎず柔らかすぎない、ティッシュでつまめるくらいの硬さ
  • 水分が多すぎない、ペットシーツなどにうんちの跡がつかない
  • 異常にきつい匂いがしない
  • 回数は食事の回数と同じもしくはプラス1回程度まで

犬のうんちの異常

犬のうんちには体の様々な異常が隠されていることがあります。いち早く愛犬の体調の変化に気付けるよう、うんちの異常とはどのようなものかご紹介しましょう。

下痢

犬によくみられる消化器トラブルに下痢があります。のちほどお伝えしますが、下痢とひとくくりに言っても様々な原因が考えられます。中には大きな病気が隠れていることもありますので、なるべく早いうちに動物病院を受診しましょう。

血便、黒いうんち

消化器官のどこからか出血している場合に、血の混じったうんちやくろいうんちをすることがあります。愛犬が血便をすると慌ててしまいますが、粘膜に血が混じっているようなうんちの場合は、出口に近い大腸からの出血のことが多いものです。

このようなうんちや下痢は軽い炎症などでも出るケースがありますので、必ずしも大きな病気とは限りません。

黒いうんちの場合には、出口から遠い場所である胃や小腸からの出血が考えらえます。重い病気が原因となっている場合もありますので、愛犬の様子に急な変化がみられなくても見落とさないよう注意が必要です。

うんちの回数が多い

うんちの回数が多いときには、食事が合っていない可能性が考えられます。主にダイエットフードでは食物繊維が多く含まれているので、多少うんちの回数が増えることもあります。

ですが、食物繊維の多いフードを与えているわけでもないのにうんちを一日に何回もするのは、体に合わない物を外に出そうという働きによる場合もあるのです。

このようなときには食物アレルギーも視野に入れ、アレルゲンを取り除いた食事に変更してあげる必要があるでしょう。

うんちが細い、出ない

オスの高齢の犬でうんちが出にくい、細いなどの症状がみられる場合には、前立腺肥大が原因であることも考えられます。

これは未去勢のオスに起こる症状で、ホルモンのバランスが乱れ前立腺が肥大することで、直腸を圧迫しうんちが出にくくなったり細くなったりしてしまうのです。

状態によっては手術が必要となるので注意が必要です。去勢をしておくとこの前立腺肥大という病気を防ぐことができます。

うんちが硬い、ころころしている

うさぎのうんちのように、小さくコロコロしたうんちをする場合や、うんちが硬い場合には水分不足が考えられます。

うんちに水分を与えるためには、食物繊維が非常に重要。水に溶け、食品の水分を取り込んでくれる水溶性食物繊維を積極的に摂り入れると、うんちを柔らかくする手助けをしてくれます。

犬が下痢をしているときに考えられる病気

犬のうんちの異常で多くみられるのが下痢です。では、下痢にはどのような病気が隠されているのでしょうか。

胃腸炎

胃腸炎とはその名の通り、胃や腸に炎症を起こすことを指します。軽度なものでは、気温の変化が激しいときや、食べたものが体に合わないなどが理由で胃腸炎を起こすことがあるでしょう。

人でも体が冷えたり、食べすぎたりして一時的にお腹を壊すことがありますよね。それと同じようなものです。

胃や腸で炎症を起こしているものを全般的に胃腸炎と言いますが、炎症の原因が他の病気などである場合にはそちらの病名がつけられることもあります。

ですから、下痢の程度が軽いときや、体調に改善傾向がみられる場合、血液検査やエコーで他に異常が見当たらないなどに胃腸炎と診断されることが多いでしょう。

ただし、食べたものによる胃腸炎には注意が必要です。人にとっては普通の食べ物でも犬にとっては消化、吸収ができないもの、体に害があるものもあります。普段と違うものを与えたり、誤食してしまったときにはすぐに動物病院を受診しましょう。

膵炎

栄養素を消化する酵素を分泌する膵臓で炎症が起きる病気を膵炎と言います。犬ではよくみられる病気ですが、下痢や嘔吐、腹痛を伴い辛いものです。軽度であればそれほど重症化しませんが、重度になると命に関わることもあります。

高脂肪の食事や油っこいものを食べてしまったことが原因となり起こることもありますので、つまみ食いや盗み食いには注意してあげてくださいね。

食物アレルギー

食べ物の中の主にタンパク質が食物アレルギーを起こします。食物アレルギーでは皮膚の痒みが挙げられますが、消化器に影響を与え下痢をするケースもあります。

皮膚の中でも口周りや、おしり周りなどを痒がっている場合は食物アレルギーによるものの確率が高いと言えます。同時に下痢も起こしているのであれば、食物アレルギーによる下痢を疑う必要も出てくるでしょう。

ウイルス性、細菌感染

水のような水様便をしているときには、小腸の炎症やウイルスや細菌に感染している場合が考えられます。また、多くの水分が下痢と共に出て行ってしまうので、脱水症状を起こし危険です。

なるべく早く動物病院を受診するようにしましょう。

寄生虫感染

寄生虫がお腹の中にいて下痢を起こしている場合もあります。特に子犬によくみられる下痢の原因が「ジアルジア」と呼ばれる寄生虫感染です。

寄生虫がいる場合のうんちは異様な匂いがすることも多いです。このジアルジアをはじめ、人にも移る寄生虫もあるので、うんちに異常を感じたら早めに検査を受けることをおすすめします。

ストレス

犬はストレスに弱い動物です。ホテルに預けたり、近所で騒音が続いていたりなど、人にとっては些細なことだと思うようなことでも下痢を起こしてしまいます。

愛犬が下痢をしたら、最近飼育環境に変化がなかったかどうかも思い返してみましょう。

その他の病気

腸は健康と大きな関係があります。ただの下痢だと思っていても、腫瘍や大きな病気が原因となっている場合もあるでしょう。そのうち治るだろうとあまり長期間様子をみることはせず、なるべくはやく動物病院を受診することをおすすめします。

うんちの状態で犬の健康状がわかるまとめ

うんちは食事や健康と直接的な関係があり、愛犬の体調を知る手段と言えます。愛犬の病気にいち早く気付くためにも、普段から便のチェックはしっかり行ってあげてくださいね。

また、病気でない場合のうんちの異常には、食べ物が大きく関係しています。個々それぞれの体質によって合う食事は異なるので、愛犬にぴったり合うご飯を見つけてあげましょう。