子犬のおやつの選び方。ハミガキガムや無添加がおすすめ

犬のおやつ

・いつ頃から子犬におやつをあげてもいいのかな?
・どのくらいの量のおやつをあげたらいいのかな?
・子犬に与えてもよいおやつを知りたい。

このような疑問に答える内容の記事になっています。

はじめて子犬を飼う場合、ドッグフードやおやつに関して迷うことが多いと思います。子犬におやつをあげる時は以下の2つの点がポイントになります。

  1. 犬の年齢に問わず、1日のおやつ目安量は1日の摂取カロリ量全体の1割以下が基本
  2. おやつは最低でも3ヶ月以降

この後詳しく解説していくのでおやつ選びに活用してください。

目次

  1. 子犬のおやつはいつ頃から与えてよい?
  2. 子犬の月齢別おやつの選び方
    • 子犬の月齢別おやつの選び方
    • 生後6か月以上のおやつ
  3. 子犬の基本的なおやつの選び方
    • 消化器官に負担をかけないおやつを選ぶ
    • 子犬の状態に合わせたおやつを選ぶ
    • 合成添加物が入っていないおやつを選ぶ
  4. 子犬のおやつの種類別で選ぶ
    • フリーズドライのおやつを選ぶ
    • ボーロのおやつ
    • キューブのおやつ
    • デンタルケアのおやつ
  5. まとめ

子犬のおやつはいつ頃から与えてよい?

子犬のおやつ

子犬のうちは消化器官が完全に成熟していないため、出来ればおやつは与えないに越したことはありません。しかしながら、早めにしつけをしたい時や何かしらの理由でどうしても子犬におやつを与えたい場合は月齢3か月以降から与えるようにしましょう。

子犬がおやつに慣れるまではほんの少量のみ与えて、はじめのうちはしつけの際には子犬用のドッグフードと少量のおやつを組み合わせて与えることをおすすめします。ちなみに犬の年齢に問わず、1日のおやつ目安量は1日の摂取カロリ量全体の1割以下が基本となります。

おやつの与えすぎは子犬の体内の栄養バランスを乱し、満腹感によって本来一番大切とされる栄養源であるドッグフードを食べなくなってしまう子犬もいるので十分注意しましょう。

子犬の月齢別おやつの選び方

子犬の年齢で選ぶおやつ

生後3か月未満の子犬には基本的におやつは与えないようにしましょう。

生後3か月~6か月程度の子犬のおやつ

生後3か月~6か月程度の子犬の場合は、特に消化器官がしっかりと発達していないので消化のしやすい柔らかいおやつを選びましょう。種類としては、水分の多いウェットタイプのおやつ、ボーロやクッキーなどの消化しやすく喉に詰まりにくいおやつを選ぶと良いでしょう。

特に、ジャーキーやガムなどの硬いおやつは消化器官に負担をかけるだけでなく、最悪の場合は喉や消化器官に詰まってしまう危険性もあるので避けましょう。

生後6か月以上のおやつ

6か月未満の子犬に与えていた消化しやすいおやつでも良いですし、飲み込んでも支障がない小さい形状のおやつであれば硬めのおやつでも大丈夫です。

スティック状のおやつや喉に詰まるような大きなおやつは避け、硬めのおやつであってもチップ状のおやつやスクウェア型チーズなど小さなものを選びましょう。

ちなみに、歯や顎の健康維持のためにスティック状の硬いおやつを与えたい場合は、丸呑み防止のために飼い主さんがしっかりと片端を持ちながら与える必要があります。

子犬の基本的なおやつの選び方

子犬のおやつ選び

消化器官に負担をかけないおやつを選ぶ

子犬の場合は消化器官をはじめとし体の大部分が完全に成熟していないため、消化しやすいおやつを選びましょう。子犬が噛まずに飲み込んでしまってもしっかりと消化するおやつであることが基本で、消化によいおやつは体への負担軽減のみならず、栄養素を効率よく吸収するためにも役立ちます。

消化器官の健康維持を目的とする場合は、善玉菌と悪玉菌のバランスを整えるための乳酸菌(EC12)やオリゴ糖が入ったおやつを選ぶのも良いでしょう。

子犬の状態に合わせたおやつを選ぶ

子犬のおやつ選びで大切なことは、その犬の状態に合わせておやつを選ぶことです。おやつは単純に犬の食欲を満たすだけでなく、上手におやつ選びをすることによって子犬の健康維持に役立てることができます。

基本的に日本国内に出回っているドッグフードは、AAFCO(米国飼料検査官協会)の栄養基準を満たしており、子犬の生命維持に必要な栄養素はバランスよく含まれています。しかし、ドッグフードに含まれる栄養素はあくまで一般的な犬にとっての栄養基準を満たしているものであり、個々の犬の状態別にはなっていません。

例えば運動量が非常に多い子犬の場合は、通常の運動量の犬より動物性たんぱく質量が多く必要ですし、胃腸が極端に弱い子犬にとっては乳酸菌や食物繊維の追加摂取も大切です。

細菌やウイルスに感染しやすい子犬(免疫力が低下している子犬)には、免疫力を上げるために効果的な栄養素、例えば乳酸菌やキングアガリクス、ラクトフェリン、βグルカン、ビタミンE、エンザミン、ビオチンなどの栄養素が含まれているおやつを与えるのも効果的です。

合成添加物が入っていないおやつを選ぶ

犬の年齢に関わらずおやつ選びで注意したいのが合成添加物ですが、体が未成熟な子犬は特に健康被害の影響を受けやすいので気をつけましょう。

保存料、酸化防止剤、着色料、保湿剤の4種類の合成添加物が入っていないおやつを選ぶことが大切です。

特に着色料については特に注意が必要で、子犬のおやつを作る時の見た目を重要視して「赤102」、「青2」、「黄4(5)」などの着色料が使われていることがありますが、子犬の場合は特に着色料などの添加物にアレルギー反応を起こすことがあるので注意しましょう。

子犬のおやつの種類別で選ぶ

フリーズドライのおやつを選ぶ

フリーズドライのおやつとは、1度おやつの原料となる食材を凍らせて真空状態にした後に、水分を飛ばすために乾燥させた(真空凍結乾燥)おやつです。

子犬のおやつに適している理由はやはりその加工法で、大抵は熱を加えず加工しているため食材の栄養素が壊れにくく子犬の栄養補給に適しているということです。

また、フリーズドライのおやつの場合はおやつに含まれる水分量がとても低いので、添加物を使用せずに常温のまま長期保存ができる為無添加のおやつが多いのが特徴です。

ボーロのおやつ

人間の赤ちゃんに食べさせている方が多いボーロは、小麦粉が主原料でそれに加えて卵や砂糖が混ざっています。それに対して子犬用のボーロの場合は大抵が馬鈴薯澱粉(ばれいしょでんぷん)を主原料としています。

馬鈴薯澱粉(ばれいしょでんぷん)とは、主にじゃがいもから取れる澱粉で犬の場合は比較的消化吸収がしやすく、子犬に必要なエネルギー源にもなります。ボーロによって異なりますが、これに加えて野菜やフルーツエキス、チーズや卵などを混ぜこんであるおやつが比較的多いのではないでしょうか。

キューブのおやつ

キューブのおやつは子犬でも消化しやすい小さな形状のおやつが多いので、そのまま飲み込んでしまっても安全性が高く子犬にも安心して与えることができます。

キューブのおやつの場合は大抵主原料が肉や魚、またはチーズなどの乳製品を主原料としているものが多く、子犬に多く必要な動物性タンパク質を豊富に含んでいるものが多いのが特徴です。

その他に小麦粉や馬鈴薯澱粉((ばれいしょでんぷん)、野菜やフルーツが使われているものもありますが、子犬のエネルギー源を考える上では肉や魚の比率が高いおやつを選ぶと良いでしょう。

デンタルケアのおやつ

子犬のうちから歯の健康に気を遣うのであれば、デンタルケアのおやつを選ぶと良いでしょう。大抵のデンタルケアのおやつはスティック状で、歯に付着した歯垢を除去するためにおやつに凹凸をつけてあります。

また、他のおやつに比べてデンタルケアのおやつは比較的硬いものが多く、噛むことによって子犬のストレス発散にも役立ちます。

子犬の歯の健康を目的としているため、歯や骨の形成に必要なカルシウムが含まれているおやつが多くありますが、あくまで子犬のデンタルケアを目的としておやつを選ぶ場合は1日1回~2回食後に少量与える程度にとどめましょう。

また、成犬用のデンタルケアのおやつは歯や顎骨が未完成な子犬にとっては固すぎるので、「子犬用」と表記がある比較的弾力性の高い柔らかなものを選ぶことが大切です。

まとめ

子犬のおやつは種類が非常に多くどれを与えたらいいのか悩んでしまいがちですが、まずはその子犬の月年齢を配慮して消化しやすいおやつを選んであげることが大切です。

それに加えて子犬のエネルギー源になるおやつであるか、体に有害な物質が入っていないか、その子犬に適したおやつであるかを配慮して選んであげましょう。