ドッグフードを食べない理由
食べ物が大好きな子が食べなくなるのには原因があるわ。
そうなんじゃが、その原因の特定が難しいんじゃ。
それなら任せて。わたしが調べておいたことを教えてあげるわ。
ほう。予習しておったか。じゃ、やってみるんじゃ。
愛犬がドッグフードを食べなくなって困った経験はありませんか?
犬は好き嫌いのみならず、病気や老化が理由でドッグフードを食べなくなることもあります。
今回は犬がドッグフードを食べない理由について幅広くご紹介致しますので、愛犬に食欲がなくて困っている飼い主さんは是非参考にしてください。
犬がドッグフードを食べない理由
好き嫌いが激しい
犬がドッグフードを食べなくなる理由の多くが好き嫌いです。
頻繁におやつを食べている犬については、単純におやつの方が総合栄養食であるドッグフードに比べて匂いが濃くて犬にとって美味しいためドッグフードを食べなくなる傾向にあります。
また、おやつのみならずウェットフードやセミウェットフードはドライフードに比べて水分量が多いため犬にとって香りが強く嗜好性が増します。
そのため一度水分量の多いフードに慣れてしまうと、比較的犬にとって薄い味であるドライフードを食べなくなることがあります。おやつを頻繁に与える場合は単純にお腹が減っていないこともあるので、与える量には注意しましょう。
ストレスが原因
犬は人間同様にストレスが原因でドッグフードを食べなくなることがあります。
特に犬は、家族の変化や引っ越しなどの環境の変化に非常に弱い生き物であり、環境が変わったことによって食欲が低下したり下痢や嘔吐などの消化器系症状を伴ったりすることがあります。
環境の変化以外にも飼い主との関係性が良くない場合や乱れた生活習慣などもストレス原因となるので、犬がドッグフードを食べなくなった場合は犬の周りにストレス要因がないかを確認してあげましょう。
運動不足が原因
犬は極端な運動不足が原因で食欲が低下することがあります。
犬の運動能力や体力については個体差があるものの、基本的には健康体の小型犬であれば散歩は1回30分を1日2回、中型犬や大型犬であれば1回30分~1時間を1日2回行うことが理想的であると言われています。
最近では散歩をさせない小型犬オーナーさんも増えましたが、散歩は運動させることだけが目的ではなく、犬は様々な匂いを嗅いで嗅覚を働かせることによって頭を使ったり、気分転換を行ったりと様々な意味を持ちます。
犬にとって頭を使うことは食欲増進にも役立ち、極端な運動不足や運動不足によるストレスはドッグフードを食べなくなる原因となってしまいます。
年齢による一時的な理由
犬は成長期が終わって成犬になったばかりの時期や、運動量が減る老犬期に食欲が低下してドッグフードを食べなくなることがあります。
子犬の時期は体の成長に合わせて生後4か月~5か月あたりが犬の食欲が上がるピーク時期であると言われているので、この年齢を超えると食欲が落ち着くため食事量が少しずつ低下します。
また、老犬期の犬の場合は健康体で運動量が変わらない犬であれば食欲低下はみられませんが、老衰によって運動量低下がみられる犬の場合はドッグフードを食べなくなることがあります。
季節的な一時的原因
避妊手術をしていない犬の場合は、発情期である春に食欲が低下してドッグフードを食べなくなることがあります。
最近では、室内飼育により気温差が激しくないため春に関わらず発情する犬もいますが、その場合は春に限らず発情している時期はドッグフードを食べなくなることがあります。
また、春は夏に向けて体の脂肪層を低下させるためにドッグフードを食べなくなる犬もいます。これは犬の生理的現象ですので心配はいりませんが、極端に食事量が減ったり全く食べなくなったりした場合は注意が必要です。
口腔内の異常が原因
犬の場合、人間とは異なり唾液がアルカリ性であるため虫歯が出来にくいと言われていますが、全ての犬が100%虫歯にならないわけではありません。
虫歯の痛みによって硬いドライフードは食べなくなることがあるので、ドライフードを食べなくなった場合は歯に異常がないか確認することをおすすめします。
口腔内の異常が原因の場合は虫歯のみならず、重度の歯石から引き起こされる歯肉炎や歯周病、また口内炎が原因で引き起こされる痛みによってドッグフードを食べなくなる場合もあり、最悪の場合は歯根部分に腫瘍ができている可能性もあります。
口腔内をチェックして腫れや赤み、出来物などの異変があったら早めに動物病院で検査を行いましょう。
内臓に異常がある場合
犬は内臓に何かしらの異常がある場合もドッグフードを食べなくなることがあります。腎臓、肝臓、肺、心臓、脳などに何かしらの病気がある場合は、体の不調から食欲が低下する傾向にあります。
内臓に何かしらの疾患がある場合は、大抵は元気がなくなったり運動拒否したりと食欲低下以外にも症状が現れますので、食欲低下以外にも症状が確認される場合は念のため動物病院で検査をすることをおすすめします。
犬がドッグフードを食べなくなってしまった時の対処法
フードを変えてみる
ドッグフードを食べなくなってしまったら、まず初めに行いたいのが食事内容を変えることです。
単純に今まで食べていたドッグフードに飽きてしまった場合もありますし、老犬の場合は嗅覚の衰えによって香りの薄いドライフードを食べなくなる事もあります。
そのため香りが強い動物性タンパク質量の多いドッグフードや、どうしても食べない場合は嗜好性の強いウェットフードやセミモイストフードに変更して様子を見ましょう。
動物性タンパク質50%以上のモグワンはおすすめじゃ。さらに穀物、着色料・香料不使用なのは安心じゃ。
ストレス要因がないか確認する
犬の生活環境にストレス要因がないか確認しましょう。犬はストレスに非常に弱く、飼い主が気づかないような小さな変化にも反応して食欲を落とすことがあります。
口の中をチェック
虫歯がないか、歯茎に赤みや腫れがないかなど犬の口腔内に異常がないか確認しましょう。お腹が減っているのに口腔内の病気で食べられないのは可哀想ですので、少しでも異常があった場合は動物病院で早めに治療を行いましょう。
適度な運動
健康体の犬で運動量が極端に足りていない場合はしっかりと運動させましょう。運動は食欲増進効果のみならず、犬のストレス発散に非常に役立ちます。
おやつを減らしてみる
おやつの量が多い犬の場合は、おやつを減らして様子を見ましょう。基本的に犬のおやつは総合栄養食のドッグフードとは異なり、犬のバランスの良い栄養補給を目的として作られていませんので、1日の食事量の10%以下にすることが理想的です。
おやつの与えすぎでドライフードを食べない場合は、体の栄養バランスが崩れるだけでなく肥満の原因にもなりますのでしっかりと量を調節しましょう。
給与量を調整
犬があまりドッグフードを食べなくなった場合の原因として、単純に給与量が多すぎることが理由である場合もあります。
ペットフード安全法の規定によりドッグフードには給与量を含むラベルの提示が義務付けられていますので、ドッグフードを与えすぎていないかラベルをしっかりと見直しましょう。
一般的には体重ごとにラベルを見て与える量を調整する飼い主さんが多いかと思いますが、犬の年齢や運動量にも注意して与える量を計算しましょう。
最近ではインターネットで犬の年齢、体重、運動量などの細かな内容を入力すると自動で1日の必要エネルギー量を計算してくれるシステムがありますので、有効活用すると良いですね。
動物病院で検査
食欲低下が症状として現れる犬の病気は数え切れない程多くあるので、ドッグフードを全く食べなくなった場合は、動物病院で検査してもらうことをおすすめします。
基本的には、体重測定、体温測定、視診、触診、聴診による身体検査や血液検査、レントゲン検査やエコー検査、尿検査や便検査などの基本的な検査内容をお願いすると良いでしょう。
これらの検査で異常が見られた場合は、MRI検査やCT検査などのより詳しい検査が必要となる場合もありますが、病気の場合は何より早期発見、早期治療が大切ですので獣医師にしっかりと相談しましょう。
犬がドッグフードを食べない理由
犬がドッグフードを食べない理由について幅広くご紹介致しましたが、基本的には数日間一時的に食べる量が減ってもしっかりと水を飲んでいればそれほど心配する必要はありません。
ただし、ドッグフードを全く食べない、長期的に極端な食欲低下が見られる場合は必ず動物病院で検査を行いましょう。
最近では贅沢病ともいわれますが、単純に好き嫌いでドッグフードを食べなくなる犬もいるので、食べない場合はまず初めにフードを変えて様子を見ることをおすすめします。
ドッグフードを食べない理由はやまほどあるな。特定は難しいのじゃ。
でもね、順番にできることから対策してみるといいと思うわ。原因がわからない場合は動物病院に早めに行くというのも大事だと思う。
そうじゃな。病気が原因の場合は早めの方がいいのじゃ。手遅れになる前に病院に行って病気出ない場合には、ドッグフード変えたり運動増やしてみたり変化をつけてあげるかもしれん。