犬を叱らずにトイレのしつけをする方法

一度間違った場所でトイレをしちゃうとにおいが残りまた同じ場所にするって聞いたことがあるわ。
犬たちは頭が良いからトイレは教えるとすぐに覚えるぞい。飼い主の頑張りポイントじゃ。

犬を新しい家族として迎え入れてから一番最初にやるしつけが『トイレトレーニング』です。
トイレトレーニングを正しく行ないしつけることができれば、飼い主のタイミングで排泄をコントロールすることも可能です。
そして、トイレのしつけ方法は決して難しいものではなくトイレシーツと囲い(サークル)があれば、すぐにでもトレーニングを開始することができます。
- トイレのしつけ方法が分からない
- トイレのタイミングをコントロールしたい
- トイレを室内で完了させたい
こうしたお悩みを持っているかたはこの記事を読むことで、どうすればトイレのしつけを正しく行なうことができるのかを知ることができます。
初めて犬を飼う方から既に犬を飼っている方まで実践できる方法なので、是非参考にしてチャレンジしてみてください。
Contents
犬のトイレのしつけ方法は排泄をするまでが勝負
犬のトイレのしつけ方法としてよく本やネットなどで目にするのが、『排泄をしたくなったらすぐにトイレに連れて行きましょう。上手にできたらたくさんほめて失敗しても叱ってはいけません』というものですね。
確かにこれは間違いではないのですが、これはあくまでも初期段階をクリアした犬に対するトイレのしつけの方法であり、まだトイレのしつけを学んだことのない犬や初期段階のしつけをクリアしていない犬に対しての方法ではありません。
犬のトイレのしつけで一番最初に必要となるのは『排泄をするまでトイレから出さないこと』です。まだトイレトレーニングを行なったことがない犬にとって、トイレのしつけが何なのかはさっぱり理解できていません。
だからこそ「トイレで排泄をすると嬉しい・楽しいことがある!」と認識させることが大事なのですが、そのためには犬がトイレで排泄するまで見守る必要があるのです。
つまり、犬のトイレのしつけは犬がトイレをしたくなったらトイレに連れて行くのではなく、『犬がトイレで排泄をするまではトイレから解放せず見守る』ところから始めなければならないのです。
犬のトイレのしつけの方法3ステップ
では、具体的にどのようにして犬がトイレで排泄ができるようにトレーニングをすればいいのか?その方法をご紹介していきます。
- サークルの中にトイレシートを敷く
- トイレシートを敷いたサークルの中で排泄をするまで見守る
- 排泄をしたらすぐに褒めてトイレから解放し全力で遊ぶ
トイレトレーニングはたったこれだけです。サークルの中は特別広くする必要はありません。普段休んでいるクレートとは別にトイレとして犬が排泄できるくらいの広さがあればいいので、100均で組み立てネットを調達してちょうどいいサイズに組み立てるのもおすすめです。
サークルの中に敷くトイレシートはサークル全体に敷いて、サークルの中ならどこでも排泄をして大丈夫な状態にします。
そのまま犬が排泄をするまでひたすら見守る。途中でガシャガシャしたりトイレシートをひっぱたりなどしていたら、大きな音をだすなどしてやめさせます。
このときクンクン鳴いたりしても無視をして、排泄をする瞬間だけを見逃さないようにただただ見守ってください。声もかける必要はありませんし構う必要もありません。
そして、排泄をした瞬間にこれまでとは態度を一変し笑顔で優しく褒めてトイレから解放してあげましょう。
犬のトイレのしつけ方法で絶対にやってはいけないよそ見
犬のトイレのしつけ方法を読まれて気付かれたかも知れませんが、トイレで排泄をする瞬間まで『見守る』とお伝えしています。
つまり、これはその瞬間を見逃さないようにする必要があるということです。トイレのしつけに限らず犬は成功体験をした瞬間に褒めることで何をしたら嬉しいことがあるのかを学びます。
そして、その瞬間とは時間にしてわずか逆0.3秒。逆に言えば、その瞬間を逃してしまったら犬は何がよかったのかをうまく理解することができず、なかなかしてほしいことを覚えてくれないのです。
つまり、トイレのしつけをするにあたって絶対にやってはいけないのは『よそ見』です。
いつ排泄をするか分からないからその場で見てるのは時間の無駄…と思うかも知れませんが、そのタイミングを逃してしまったら排泄をするまで待っていたすべての時間が無駄になってしまいます。
ひとつひとつの小さな積み重ねがトイレのしつけを成功させる鍵になるので、決してよそ見をすることのないよう成功するまで見守るようにしましょう。
犬のトイレのしつけを成功させるための排泄タイミング
犬がトイレで排泄をするまでいつまでも見守らなければいけないと言われても、いつになったら排泄をするのか大体でもいいので分かるとトレーニングもやりやすいですよね。
必ずこのタイミングでするというわけではありませんが、犬が排泄をする可能性の高いタイミングというものがありますのでそちらをお教えします。
- 食事の後
- 睡眠の後
- 遊んだ後
だいたいこの3つのタイミングで排泄をする可能性が高いです。また、たとえこのタイミングで排泄をしなかったとしても、一度トイレに犬を連れて行ったら排泄をするまで根気強く見守ってください。
そして、トイレで排泄をするまで見守り成功した瞬間に褒めるということを徹底すれば、いずれは飼い主さんがトイレに連れて行ったタイミングでトイレをしてくれるようになります。
また、トイレで排泄ができるようになると外に連れて行かないと排泄をしない…という状態を避けることもできます。
外で排泄をさせることはマナー違反でもありますが、天気が悪い日や体調が優れない日まで外に出なければいけないというのは非常に大変ですよね。
しかし、室内のトイレで排泄をするということを覚えればそうした心配もなくなるので、是非トレイのしつけを頑張ってみてください。
犬がトイレですぐに排泄をするようになったら失敗しても叱らない
ここまできたら室内で遊ばせている途中でも自分からトイレに向かって行く子もいますが、まだトイレに行くことはせずその場で粗相をしてしまうケースも少なくありません。
しかし、そこで失敗してしまったとしても叱らずそのまま何事もなかったかのように素早く片づけるようにします。
そのうえでもし遊んでいる途中などに排泄をしそうな素振りを魅せたら、すぐにトイレに連れて行き排泄をさせる、または排泄をしている瞬間を見つけたら「あー!」とちょっと大きな声を出してびっくりさせつつ、そのままダッシュでトイレまで連れて行って排泄をさせます。
たとえ排泄の途中で人為的にトイレにつ入れて行ったとしても、結果としてトイレという場所で排泄を終わらせることができたらそれは褒めてください。
褒める場合はおやつをあげるのもおすすめです。排泄したらおやつがもらえると覚えさせることができます。
そうして繰り返すうちに『トイレという場所』に自分から行くようになり、トイレを成功させることができるようになります。
ちなみに、絶対にやってはいけないのが粗相をしたら鼻を粗相をした場所にこすりつけて叱るというもの。
昔の犬のトイレのしつけ方法として知られており、今ではやってはいけないしつけ方法として当たり前になっていますが、それでもこの古い方法を推奨している本などもあります。
しかし、この方法をするとトイレをしたことがダメなんだと認識してしまい、怒られないために飼い主さんが見てないところでやろうと隠れて排泄をするようになったり、排泄を必要以上に我慢してしまう子になってしまいます。
成功を増やして失敗を減らすということが大事なプロセスであるにも関わらず、隠れてされたり我慢されてしまってはトレーニングが進みません。
犬がトイレで排泄をすればいいんだ!と認識し成功を増やすことができるようにするためにも、絶対に粗相をしたからといって叱ることのないようにしてください。
叱らない犬のトイレのしつけ方法まとめ
- 犬のトイレのしつけは排泄を成功するまで出さずよそ見をしない
- 犬がトイレで排泄をした瞬間を見逃さなず褒める
- 犬がトイレで排泄をすることを覚えたら違う場所で粗相をしても叱らない
- 犬がトイレ以外の場所で排泄をしそうになったらダッシュでトイレに連れて行き褒める
今回は犬のトイレのしつけ方法についてご紹介しました。犬のトイレはしつけを怠ると飼い主のストレスに直結するものです。
せっかく迎え入れた犬がストレスの原因になってしまっては元も子もありませんし、楽しい犬との生活を送り続けたいですよね。
最初は根気が必要になるトレーニングですが、ひとつひとつの積み重ねが大きな成功に繋がるので、今だけの辛抱だと思ってトレイトレーニングを頑張ってください。

トイレを教えるポイントは飼い主がしっかりと見守るということ。特に最初はしっかりと教えることだわ。
それはわしが最初に言ったことじゃ。まねすな!
