犬の涙やけ原因と対策。サプリも紹介

サプリ

白い毛の犬ちゃんは涙やけも目立ちますよね。少しでも改善できるよう原因を調べて対策することをおすすめします。

愛犬の涙やけで悩んでいる飼い主さんが多くいますが、涙やけの原因は食事の見直しや生活環境の見直しで治ることもあれば、病気が原因で根本治療を行わなければいけないこともあります。

今回は、犬の涙やけについて予防方法や原因に応じた対策を中心に幅広くご紹介致しますのでご活用ください。




涙やけとはどのようなものか

涙やけは、何かしらの原因によって涙が過剰に出ている犬によく見られる症状で、涙が犬の目がしら部分の毛に付着することでバクテリアが繁殖してしまい引き起こされます。

また、涙の内部に存在するたんぱく質が酸化することによって色が変わり、目の下にクマのような茶色いラインが出来たり赤茶色に変色したりします。

涙やけによって目がしらや目の下に炎症が起こった場合は、皮膚炎を併発したり痒みを伴ったりすることがあります。

涙の役割と涙やけ

涙は眼を潤すことによって外部から受ける刺激を和らげる効果があります。

その他、目に異物が入ったときや何かしらの感染源が混入した時にそれらの異物を目から出す役割、角膜部分に酵素を中心とした栄養素を送る役割を補っており、目に不必要な物質は涙小管から鼻涙管をいう器官を通り排出されます。

涙やけは涙の排出機能が正常に行われなくなることによって引き起こされます。




涙やけの予防方法は?

食事管理に気をつける

生まれつき鼻涙管閉塞を伴っている場合や鼻涙管が狭い犬の場合などの先天性の理由で涙やけを起こしている場合、なかなか食事での予防は難しいと考えられます。

しかしながら後天性の場合は、涙やけ対策として食事管理を行うことは効果的であることが多いと考えられます。

食事管理のポイントは、添加物やアレルゲン物質が含まれていない食事腸内環境が健康に保たれる食事消化しやすい食事良質な動物性たんぱく質が含まれた食事で、食事全般の品質の高さが求められます。

オリジンは高タンパク質のドッグフードでバランスが良くDHAやEPAも豊富に含まれているおすすめのドッグフードじゃ。

サプリメントを与える

犬の涙やけ対策のためのサプリメントが販売されているので、サプリメントを涙やけ予防に利用するのも良いでしょう。

涙やけ対策サプリメントに関しては、腸内環境を整えるための成分が配合されているものが多く、体の免疫を高めたり体内の不純物を排出したりと、体全体の健康維持に役立つサプリメントが数多くあります。

腸内環境の健康維持に合わせて、ブルーベリーやルテインなど目の総合的な健康維持に役立つ成分が配合されているサプリメントがおすすめです。

「アントシアニン」、「ルテイン」、「アスタキサンチン」のアイケア素材に加え目の網膜や脳に多く含まれているDHAも配合されているわ。さらにEPAやビタミンなども含まれているためおすすめだわ。

涙を小まめに拭いてあげる

涙が頻繁にでる犬の場合は、雑菌繁殖防止のためこまめに排出された涙を拭いてあげることで涙やけの対策を行うことができます。

涙やけを引き起こしやすい犬に関しては、目の周りが炎症により弱くなっていることがあるので、ティッシュペーパーやキッチンペーパーなどをお湯で濡らしてから刺激を与えないように都度優しく拭き取ってあげましょう。

運動量を見直す

運動不足の場合は、適度に運動させることによって新陳代謝をよくして体の老廃物を減らすことによって涙やけを予防します。

新陳代謝が悪いとどうしても体に老廃物が溜まって涙やけを引き起こしやすく、運動不足は犬のストレス要因にもなるため適度な運動を行うようしっかりと管理をしましょう。

生活環境を見直す

ハウスダストによって涙やけを引き起こすことがあるので、犬の生活環境は衛生的に保ちましょう。

花粉が多い時期は、空気清浄器などを利用してアレルゲン物質を根本的に犬の生活環境から排除するのも効果的です。

必要に応じて点眼薬を使用する

細菌感染によって涙やけを引き起こしやすい犬の場合は、獣医師に相談して定期的に抗生物質をはじめとした点眼薬を利用すると効果的です。

頻繁に使用するのは好ましくはありませんが、涙やけの原因が細菌感染の場合は治療のみならず、涙やけの対策としての点眼薬利用を獣医師に相談しましょう。

涙やけの原因とそれぞれの対策

「異物の混入」が原因の場合

目の内部に抜け毛やごみなどの異物が混入することによって、涙が止まらなくなって涙やけを引き起こすことがあります。

この場合、素人が無理やり異物を除去しようとすると逆に眼の内部を傷つけてしまう危険性が高いので、必ず動物病院で異物を除去してもらいましょう。また、逆さまつ毛の場合は定期的に動物病院で抜いてもらうと良いでしょう。

「水分不足」が原因の場合

体内の水分が不足することによって尿の量が少なくなり、通常尿として排出される老廃物が涙や汗によって排出されると涙やけの原因になります。

尿の色が濃い場合は、水分不足による涙やけが考えられますので、こまめに水分を摂らせるようにしましょう。

生まれつき水分摂取が苦手な犬もいますので、水分をあまり摂らない犬の場合は山羊ミルクや無調整豆乳、肉や魚、果物の汁に水を混ぜるなど嗜好性が上がる工夫をしてあげましょう。

「鼻涙管の詰まり」が原因の場合

通常涙がでると鼻の奥側で排出されますが、この鼻涙管が詰まっていると涙は鼻の奥側で排出されずに目からあふれ出てしまい、涙やけの原因になります。

鼻涙管が一時的に詰まる場合は、原因となる老廃物を根本的に減らすための食事療法を行うのが効果的です。

基本的には老廃物の原因になりやすい、添加物が含まれたドッグフードや酸化したドッグフードは避け、質の良い動物性たんぱく質が豊富なドッグフードが好ましいでしょう。

「鼻涙管が生まれつき細い」場合

先天的理由であまりに鼻涙管が狭い場合、外科手術を勧められることもありますので、涙やけがひどい場合は獣医師に相談の上根本的治療を行う必要があります。

「アレルギー」が原因の場合

食物や花粉、ハウスダストなどによるアレルギーにより大量の涙がでて涙やけを引き起こすことがあり、この場合は同時に皮膚の痒みも伴いやすいと考えられます。

アレルゲンを特定する場合は動物病院で検査を行い、アレルゲン物質を犬の生活から排除してあげると効果的です。

涙やけの原因となる病気

犬の涙やけは、多くの場合「流涙症」という病気が原因で引き起こされますが、その他「眼瞼内反症」や「逆さまつ毛」によって涙が過剰分泌されて涙やけの原因となることがあります。

流涙症(涙管閉塞) 涙管が塞がることによって排出できない涙が目からあふれ出してしまう病気
眼瞼内反症 まぶたが内反(内側に入ってしまっている状態)になることで、目の周りの被毛やまつげが眼球内に入り込み炎症を起こす病気
逆さまつげ 本来まつげは外側に向かって生えているが、内側に向かって生えてしまうことによって目に刺激を与えて涙やけを引き起こす



涙やけを引き起こしやすい犬種

涙やけ

涙やけを引き起こしやすいのは、長毛種の犬、逆さまつ毛が多い犬、目や鼻涙管に病気がある犬、鼻涙管が生まれつき細い犬、目が大きな犬や短頭種などです。

犬種で例えると、プードル、チワワ、マルチーズ、ポメラニアン、シーズー、パピヨン、パグやブルドッグなどが涙やけになりやすいといわれています。

犬の涙やけについて幅広くご紹介致しましたが、涙やけの原因は犬によって様々で、先天性の鼻涙管の疾患である場合と後天性の原因の2パターンがあります。

この中で、後天性の原因によって涙やけが引き起こされる場合は、食事管理や生活環境の見直しなど、飼い主が予防・対策できることが殆どです。

先天性の疾患によって涙やけを引き起こしている場合であっても、症状を悪化・進行させないために飼い主にできることが数多くありますので、愛犬の目の健康維持のために適切な予防や対策を行ってあげましょう。