小型犬のなりやすい病気と予防法をご紹介!

病気と思っていないことも病気の原因になったりするので気をつけるのじゃ。

犬を飼うということは1つの命に責任を持つということ。当然生き物ですから病気にもなりますし最期の時が必ずやってきます。
そして、病気の種類にもいろいろありますが特に犬がなりやすい病気を知っておくことで、日頃からなりやすい病気にできるだけならないように備えることもできますよね。
そこで、今回は犬のなりやすい病気と予防法を合わせてご紹介していきますので、病気から犬を守ってあげるためにも是非参考にしてみてください。
犬のなりやすい病気は肥満
犬のなりやすい病気は心臓病・腎臓病・呼吸器系疾患・皮膚病・関節疾患などが主にありますが、飼われている犬の95%がなっていると言われている病気があります。
それが『肥満』です。肥満というとちょっとお肉が付き過ぎただけでしょ?と簡単に考えてしまいがちですが、肥満はすでに病気なんです。
肥満が万病のもとと言われているのは広く認知されています。しかし、万病のもととして病気になりやすいという認識が少し意識を低くしてしまっているのか、病気になりやすいだけであって病気ではないという考えは既にNGなんです。
病気とは体の異常を示します。では、肥満は正常でしょうか?ここを考えると肥満はすでに病気だという意味がすっと入りやすいですね。
そして、肥満は犬が勝手に太るのではなく飼い主が自分の意思で太らせていることがほとんど。もし食事管理と運動を徹底していても太るという場合は何か別の病気にかかっている可能性もあるため、すぐに動物病院で診察をしてもらうようにしてください。
犬が肥満以外でなりやすい病気
肥満になることで糖尿病・心臓病・関節疾患などさまざまな病気のリスクがぐっとあがりますが、肥満でなかったとしても犬にはなりやすい病気があるのも事実です。
- 心疾患
- 腎疾患
- 泌尿器系疾患
- 呼吸器系疾患
- 皮膚疾患
- 関節疾患
- 内分泌系疾患
細かい病名をあげるときりがなくなりますが、こうした病気に犬はなりやすく特に犬種によってそれぞれの病気の確率もあがってきます。
例えば日本で大人気の小型犬トイプードルは運動神経が非常によく、ぴょんぴょん飛び跳ねているイメージが強い犬種ですよね。
こうしたイメージから足が強い犬種なんだと思われがちですが、実はそうではなく膝蓋骨脱臼など関節疾患に非常になりやすい犬種でもあります。
また、超小型犬のチワワであれば気管支虚脱など生まれつき気管支が弱い犬種であったり、ダックスなら椎間板ヘルニアのように腰に負担が出やすい犬種であるなどさまざまです。
しかし、犬種の特徴によってなりやすい病気があるということは事実ですが、なりやすい病気にヒットしない犬種だから上記であげた病気になりにくいかというとそうではありません。
どんな犬種でも老化すれば心臓病になるリスクは高くなりますし、免疫力が低下すれば膿皮症やマラセチア皮膚炎などの皮膚疾患になりやすい状態になります。
犬の病気の予防の秘訣は肉体的健康と精神的健康を養うこと
抱えている疾患によって治療法は異なってきますが、どんな病気でも共通して言えることは免疫力の低下が病気になる確率をあげてしまうということです。
100%の予防になるわけではありませんが、それでも免疫力を高く保つことで病気になるリスクを下げ、病気になってしまっても悪化を遅らせたり治りやすい体質にしてあげることはできます。
そして、免疫力を上げるには大きく分けて2つのことを意識してください。それが『肉体的健康』と『精神的健康』です。
肉体的健康は毎日の食事、精神的健康は不必要なストレスを与えない溜めこませない、というところにあります。では、具体的にどのようなことをすればそれぞれの健康を保ち、免疫力アップにつなげることができるのかお話しします。
肉体的健康にアプローチするための食事
まず体を作るのは毎日の食事が何よりも必要不可欠であり、一番最初に重要となる部分です。犬の食事は総合栄養食のドッグフードですが、最近は健康や安心を意識して手作りフードを与える飼い主も増えてきましたね。
手作り食になると栄養バランスの面からお話ししなければいけなくなるので、今回はドッグフードをメインにお話しさせていただきますが、総合栄養食であれば必要な栄養素は全てバランスよく整っているので必要な栄養を摂取するという点では問題ありません。
ただし、肉体的健康により免疫力をアップさせるという目的であれば、与えるドッグフードの質がとても重要になります。
良質なドッグフードを与えることで細胞レベルで元気な体作りができるので、当然免疫力も高くなり皮膚被毛もツヤツヤした体を手に入れることができます。
しかし、一方で質の低いドッグフードを与えていると必要以上の抜け毛やパサついた被毛、乾燥した皮膚に疲れやすい体…といったように、高い免疫力とは遠い状態に。
では、どのようにして良質なドッグフードとそうでないドッグフードを見分けるのかですが、実はここはすごく簡単でパッケージの裏に記載されている原料を見るとだいたい判断することができます。
質の悪いドッグフードの場合原料名には『○○類』といった不明確な記載がされていますが、良質なドッグフードになると『サーモン・とうもろこし』といったような明確な記載表示になっているのです。
また、そのようにしっかり原料を表示してあるドッグフードは人が食べてることができるレベルなので、当然品質として高く安心で安全であるという判断基準になってきます。
ただし、どんなに良質なドッグフードでもその子その子によって合う合わないは当然あるので、実際に食べさせてみて便の状態や毛艶など観察してから判断してみてください。
もし合わないドッグフードであれば、ドッグフードだけ与えて1週間ほど経っても便の様子がゆるい・量がたくさん・回数がたくさん、といったような様子が観察できます。便の様子が一番分かりやすいので判断もしやすいですね。
逆に便の量や回数が少なく皮膚・被毛の状態も艶やかであるといったようであれば、その子にとって合っているフードと判断できます。
精神的健康のために大事なしつけ
精神的健康のために多くの飼い主がしていることは、散歩やコミュニケーションといった触れ合いです。
もちろん、これもリフレッシュしたりリラックスしたりと精神的アプローチにはなるのですが、もっと根本的なところを見てもらいたいというのが正直なところ。
その根本的なところというのが『しつけ』の部分です。しつけというと「おすわり」「まて」ができればしつけができていると思われるかも知れませんが、実はそうではありません。
本当にしつけができているというのは「おすわり」「まて」ができるという簡単なものではなく、主従関係をしっかり構築し飼い主がリーダーとして犬を心から安心させてあげられているか?というところがとても重要になってきます。
「おすわり」「まて」というのは主従関係などなくても芸として覚えさせることができます。むしろ、多くの犬と飼い主の場合主従関係からそうした指示を聞いているのではなく、芸としておいしいおやつのために犬が聞いてあげているというのがほとんど。
その証拠にインターホンや来客があると吠える、脱走する、犬の気分で触ると怒られる、膝の上に勝手に乗ってくるなど、犬を飼っているとあるあるな状態が起こります。
これをちょっと困った子、これが可愛い、と放っておくとどうなるのか?犬はますます自分がリーダーでこの家族(群れの下位たち)を守らなければいけない!と気を張り詰めるのです。
人間も会社でリーダーの立場にある人はそうでない人たちに比べて責任がのしかかり、そのストレスも他の人以上に抱えています。それと同じように、犬もリーダーであるがばかりに常にストレスを抱えてしまい、本当の意味でリラックスできません。
リラックスができないということはそれだけ精神的負担になり、精神的負担が免疫力の低下を引き起こしてしまいます。
これではせっかくフードを見直して免疫力を上げたとしても、精神的負担のせいで十分な免疫力アップになりません。ただ単に可愛いだけで可愛がるのではなく、心の底から飼い主を信頼し安心できるようにするためにも、しっかり主従関係を築いて飼い主がリーダーとして守ってあげるようにしましょう。
犬のなりやすい病気と予防法をご紹介!まとめ
- 犬のもっともなりやすい病気は肥満
- 犬の肥満が心臓・腎臓・呼吸器系・関節・皮膚・内分泌系疾患などの病気のリスクを高める
- 犬が病気になりにくく治りやすい悪化しにくい体にするためには免疫力のアップが重要
- 免疫力アップのためには肉体的健康と精神的健康のアプローチが大事
- 肉体的健康には良質な食事
- 精神的健康にはしつけによる心からのリラックス
今回は犬のなりやすい病気と予防法についてお話ししました。食事は簡単に見直すことができるのですぐにでも実践することができますね。
しかし、しつけというとこれまでのあり方から見直す必要がありちょっと挑戦しにくい印象があったかも知れません。
ですが、もし現状あなたがリーダーとしての立場が確率できていないなら、これをきかっけに正しい関係を築くことでより穏やかな毎日を手にすることができます。
そうすれば食事による肉体的健康としつけによる精神的健康によって、犬の免疫力は高い状態でいられることは確かです。
免疫力が高くなることで今まで皮膚トラブルや風邪などを引きやすかったという子も、以前と比べるとトラブルが少なくなり過ごしやすくなったというケースはよくあります。
健康的に過ごすことができるだけでも気持ちにも余裕がでてくるので、是非意識して取り組んでみてください。

肥満を病気と思っている飼い主は少ないと思うわ。ほとんどすべての病気の原因になっているかもしれないわ。
その通りじゃ。与えるドッグフードやおやつも慎重に選んであげる必要があるのじゃ。合う合わない以前に良質なドッグフードを与えるというところは絶対なのじゃ。


そうね。食事面は飼い主が責任を持って与えてあげるべきだわ。精神面のケアも忘れずに!
しっかりとしたリーダーになれるようにがんばるんじゃ。
