小型犬抜け毛の原因と対策

抜け毛。。。大丈夫かな?
抜け毛の話はさくっと終わりにするかの。


博士は抜け毛の話になるとテンションが低くなるわ。
抜け毛はみんな気になるじゃろ


みんなは犬の抜け毛を気にするわ。博士は自分の。。。
小型犬は室内で飼うことがほとんどです。そのため、抜け毛が気になることもあるのではないでしょうか。そこで今回は小型犬の抜け毛について詳しくご紹介していきましょう。
小型犬の被毛の仕組み
まず、抜け毛についてご紹介する前に、犬の被毛の仕組みや役割についてご説明します。
犬の被毛の役割
犬の被毛の役割は皮膚の保護や、体温の管理です。人の皮膚は生き物の中でも比較的薄いのですが、犬の皮膚はそれよりもさらに薄いとされています。
そのため外部からの刺激を受けやすく、全身を被毛で覆うことで、体を守っているのです。
また、寒さから身を守る役割も担っています。犬は比較的寒さには強いとされていますが、それも全身を被毛で覆われているからです。
被毛の種類
次に、犬には2タイプの被毛の生え方があることはご存知でしょうか。この被毛の構造によってシングルコートとダブルコートに分類されています。
また、被毛の構造とは別に、犬には長毛種と短毛種がいることは愛犬家の方ならご存知でしょう。
シングルコート
被毛が上毛(オーバーコート)のみで構成され、一層になっているタイプをシングルコートといいます。
ダブルコート
上毛(オーバーコート)の下に下毛(アンダーコート)を持っているタイプの犬をダブルコートといいます。下毛は主に保湿や保温の役割を担っているので、原産地が寒い国の犬に多くみられる傾向があります。
小型犬の抜け毛の原因
では、このような被毛の仕組みを念頭において、犬の抜け毛の原因についてご紹介しましょう。
毛周期によるもの
人も自然と髪の毛が抜け変わることがありますよね。毛には毛周期というものがあり、一定のサイクルで発育と脱毛を繰り返しています。
犬にもこの毛周期はあります。ですから生理的な抜け毛は、シングルコートやダブルコート、短毛、長毛を問わず、どのような犬にもみられます。
ちなみに長毛種の犬の方が、毛周期が長く、毛が抜け落ちるまでの時間が長くなります。そのため、長毛種と短毛種を比べると、比較的抜け毛が多いのは短毛種になるのです。
換毛期
人が季節によって着るものを衣替えするように、犬も暑さや寒さに応じて毛量を調節します。それが換毛期と呼ばれるもので、春や秋に毛が抜け変わる時期がやってきます。
室内で特に犬の抜け毛が多いと気になるのは、この換毛期による抜け毛ではないでしょうか。換毛期で抜け変わる毛は下毛(アンダーコート)。
ですから下毛(アンダーコート)を持つダブルコートの犬種は、換毛期に大量の毛が抜け落ちます。
皮膚病や内分泌疾患
毛周期や換毛期による抜け毛は生理現象なので問題ありません。ですがそれ以外に、皮膚病や内分泌疾患によって脱毛することがあります。
皮膚の一部分だけ毛が大量に抜け落ちたりしている場合には、なんらかの異常がありますので、早めに動物病院を受診しましょう。
抜け毛の多い小型犬の犬種
ここまでの被毛の構造や毛周期の仕組みを踏まえると、抜け毛の多い犬種は短毛種、ダブルコートのタイプになります。
- 柴犬
- ポメラニアン
- チワワ
- ミニチュア・ダックス・フンド
- ジャック・ラッセル・テリア
- キャバリア・キングチャールズ・スパニエル
抜け毛の少ない小型犬の犬種
逆に抜け毛の少ない犬は長毛種、シングルコートの犬種に多いでしょう。ですが、中にはダブルコートでも抜け毛の少ない犬種もいます。
もちろん個体差もあるので一概には言えませんが、抜け毛の少ない犬種は、体臭もしにくい傾向があります。
それに抜け毛が少ないと、「頻繁に掃除機をかけているのに抜け毛が落ちている」というように、掃除に悩まされることも少ないでしょう。また、犬の毛にアレルギーのある方にとっての影響も少ないものです。
ただし長毛種の場合はトリミングサロンでの頻繁なカットや、もつれないようブラッシングを毎日行うなどの日常ケアが欠かせません。
犬を飼うときにはこのようなことも加味して、ライフスタイルに合った犬種を選ぶ必要があります。抜け毛の少ない犬種には次のようなものが挙げられます。
- ヨークシャー・テリア
- トイ・プードル
- マルチーズ
- パピヨン
- ミニチュア・シュナウザー
- ビション・フリーゼ
小型犬の抜け毛対策
「抜け毛が多くても、気に入った犬種を飼いたい!」もちろんそういったケースも多いでしょう。そこで、抜け毛対策についてご紹介します。
こまめなブラッシング
一番有効的な対策が、ブラッシングです。特に換毛期には毎日1日1回はブラッシングを行ってあげましょう。
ブラッシングをすると、皮膚からすでに離れているものの、まだ床に落ちていない毛を取り除くことができるので、部屋に抜け毛を落とすのを防ぐことができます。
服を着せる
ペットショップには可愛い犬用の服がたくさん売っていますよね。見た目だけでも楽しませてくれるものですが、抜け毛が部屋に散らばるのを防いでくれる効果もあります。
ただし服を着せると蒸れることもあるので、皮膚の状態が気になる場合にはあまりおすすめしません。
シャンプー
シャンプーでも抜け毛を綺麗に落とすことができます。乾かすときに必然的にブラッシングもするので、一石二鳥。
ですが、シャンプーもしすぎると皮膚に必要な油分まで洗い流してしまうので、抜け毛が気になるからといって洗いすぎないようにしてくださいね。シャンプーは月に1~2回が適度です。
カーペットローラーやフローリングシートを使う
毎日頑張って掃除機をかけても、なかなか全て綺麗に吸いきれません。さっき掃除機をかけたのにもう毛が落ちている、ということもあるでしょう。
そんなときには掃除機以外のお掃除グッズを使うのもおすすめです。いわゆる「コロコロ」と呼ばれるカーペットローラーやフローリングシートは、さっと手軽に行えるうえにしっかり取れるので、掃除の負担も少しは軽減できますよ。
小型犬の抜け毛まとめ
シングルコートであっても、ダブルコートであっても、少なからず犬に抜け毛はつきものです。これから犬を飼うという方はその犬種の抜け毛についても調べてから飼うと、生活がしやすくなるでしょう。
抜け毛対策だけでなく、愛犬とのコミュニケーションのためにも、ブラッシングはどの犬種にも必須です。
万が一の異常な抜け毛にも早く気付いてあげることができるので、こまめに行ってあげるようにしてあげてくださいね。
犬に抜け毛はつきものじゃな。


自分を慰めているようにしか聞こえないわ。