小型犬の歯磨きの仕方おすすめ

歯磨きは飼い主にとって難易度が高いお世話の一つだわ。
そうじゃな。嫌がる犬が多いから難しいのじゃ。コツをつかんで欲しいのじゃ。


歯の病気になったらおいしいものが食べられなくなってかわいそうだわ。しっかり学びましょう。では、はじめましょう。
犬にも歯磨きが必要だということは愛犬家の方ならご存知のことでしょう。
ですが、どれくらい重要なものなのかといった疑問や、なかなか歯磨きをさせてくれないから困っているという話をよく耳にします。そこで今回は小型犬の歯磨きについてご紹介していきましょう。
小型犬の歯磨きの重要性
犬が虫歯になったという話はあまり聞いたことがありませんよね。そこで人ほど歯磨きが重要でないと考える方もいるかもしれません。
ですが、それは間違い。犬の口の中はアルカリ性のため虫歯菌は増えにくいのですが、歯周病菌は増えやすく歯周病になりやすいのです。
特に小型犬は注意が必要。大型犬よりも歯のトラブルが格段に多くなります。
体が大きくても小さくても歯の数は同じ42本。そのため、小さい口の中に歯が密集している小型犬ほど歯周病になりやすいとされています。
小さいほど歯周病になりやすいとは言いましたが犬種によっても、なりやすい犬種がいます。
それがダックス・フンド。ダックス・フンドの特徴でもある、長いマズルは奥の方に歯石がつきやすいようです。とにかく歯のトラブルが多いのがこの犬種です。
歯磨きをせず歯石がたくさんついてしまうと、歯石除去を行わなければならなくなりますが、犬は人のように大人しく横になって口を開いていてはくれません。
歯石除去には全身麻酔が必要となり、犬の体にも少なからず負担をかけます。ですから日々の歯磨きは非常に重要なのです。
成犬の8割が歯周病
実は、3歳以上の犬の約8割が歯周病や歯周病予備軍になっていると言われています。となると、ほとんどの成犬が歯のトラブルを起こす可能性があるということです。
歯周病が悪化すると、歯茎がやせたり出血し、歯がグラグラしたりしてきます。さらに悪化すると化膿し、頬を突き破って膿が出てくることもあります。</p>
普段口の奥の方を見る機会がありませんし、犬は痛いと伝えられないので突然頬から膿が出てくるとパニックになってしまう飼い主さんもいるでしょう。
また、口の中のことだと楽観的に放置していると、心臓病や腎臓病など内臓の病気の原因になってしまうこともあります。
小型犬の歯磨きの仕方
歯磨きをしようと突然歯ブラシを突っ込んだり、口を開けさせようとしても犬はもちろん驚き、嫌がります。まずは簡単なことから試していき、徐々に歯磨きができるようにしていきます。
小型犬は体が小さいので膝の上に乗せるなどの工夫も必要。上手にできたらおやつを与えたり、しっかり褒めてあげたりして、歯磨きが楽しいことだと覚えてもらいましょう。
歯を触ることに慣れさせる
最初は口を開ける、口を触るなどに慣れさせることが大切です。
ガーゼを付けて歯を触る
歯磨きシートを使用するなどして、歯を軽く触らせてくれるように慣れさせましょう。慣れたらそのままガーゼなどで優しく磨いてみましょう。
ゴシゴシするのは歯茎を傷めるのでそっと行ってくださいね。
歯ブラシを口の中に当てる
次はいよいよ歯ブラシです。これも突然磨くのではなく歯に当てたり口の中に入れることに慣れてもらいます。上手にできるようになったら嫌がらない部分からそっと磨いていくようにします。
小型犬に必要な歯磨きの頻度
犬の歯磨きはどれくらいすれば良いのでしょうか。人は毎日2~3回は歯を磨きますよね。それでも歯石がたまることもあるでしょう。
犬の歯垢は3~5日で歯石に変わると言われています。愛犬にもできれば毎日、最低でも3日に1度はしてあげて欲しいものです。
歯磨きを嫌がる小型犬には
歯磨きが好きな犬はそれほど多くありません。なかなか歯磨きをさせてくれないときには次のような方法もおすすめです。
小型犬の歯磨きの方法はおいしい歯磨き粉を使う
犬の好むおいしい味のついた歯磨き粉を使用してみましょう。様々なものが売られていますので愛犬が喜んでくれるものが見つかるかもしれません。
ちなみに人の歯磨き粉は、濯いで吐き出すことを前提に作られています。
人用の歯磨き粉にはキシリトールという成分が含まれているものもあり、これは犬にとっては中毒を起こす危険なものです。必ず犬用の歯磨き粉を使用してくださいね。
小型犬の歯磨きのコツ。歯みがき以外でケア
どうしても歯磨きが無理な犬には歯磨き以外でのケアをおすすめします。歯磨きガムなど色々な物が販売されているので試してみるのも良いかもしれません。
ただし歯磨きガムは喉に詰めないように十分注意が必要です。
特に高齢になってくると若い頃は飲み込めていたガムが飲み込めなくなり、最悪、窒息してしまうというケースもあります。しっかりと愛犬の様子を見ながら与えてくださいね。
その他に、歯石を付きにくくするサプリメントなども販売されています。動物病院で販売されているようなものであればそれなりの効果があるはずですので、掛かりつけの動物病院で相談してみても良いでしょう。
歯磨き以外で行うケアは、歯を実際に磨くことと比べるとどれだけ効果があるかは分かりません。
ですが何もしないよりはずっと良いので、どうしても歯磨きができない愛犬にはその他の方法でケアすることも検討してみましょう。
小型犬の歯磨きのかわりにおもちゃを使う
歯磨きが嫌いな場合は、普段からおもちゃのかわりに歯磨きおもちゃというものを使って遊ばせると良いです。
犬は歯がかゆいと、いろんなものを噛みたがります。その時に歯磨きおもちゃを与えることで、予防になります。
かゆさ対策としてはヒマラヤチーズという商品も人気がありますね。お試しください。
小型犬の歯磨きについてまとめ
成犬のほとんどがかかっているとされる歯周病。何もしなければあなたの愛犬もほとんどの確率で歯周病になってしまいます。
歯周病になると痛くて食べられない、頬が腫れてくる、膿が出てくる、全身にも影響を及ぼすなど様々なリスクがあります。
大切なのは日々のケア。できれば小さいうちから口を開けさせたり触ったりして慣らしておくのが良いでしょう。
突然行うと犬も驚いてしまうので、焦らずゆっくりとステップアップするようにしてあげてくださいね。
歯磨きのコツがわかったの。


普段から愛犬とコミュニケーションが取れてるなら口の中も触らせてくれるわ。
歯磨きの方法はいろいろじゃ。まずは簡単なものから始めるのじゃ。
