吠える小型犬にしっかりしつけする

犬のお世話

しつけか〜吠える子をしつけるのは難易度が高いわ。

犬が吠えるのには理由があるというが、理由を知っとるか?

お腹がすいて吠えてるんだわ。

それはお主じゃろ。犬はもっといろいろな理由があるんじゃ。飼い主がそれをわかってあげるんじゃ。

わかったわ。犬の気持ちね。得意だわ

犬は人と違って話すことができません。そのため、吠えるのは自分の意思を伝えるために必要な手段です。

吠えるのは仕方がないとは思っていてもあまりにひどいと近所迷惑にならないだろうかと心配になることもありますよね。

そこで今回は小型犬が吠える理由と、吠える行動を軽減させるしつけについてご紹介します。

小型犬が吠える理由

そもそも犬は吠える動物ですが、吠えるにはそれなりの理由があります。小型犬が吠える理由についてご説明しましょう。

本来は人のために吠えていた

多くの犬が愛玩犬として飼われているのは、ある程度現代に近づいてからの話です。

昔、犬は狩りや牧畜の際に優秀なパートナーとして人の手助けをし、仕事をしている犬がほとんどでした。

獲物の場所を知らせたり、追いかけたり、番犬として外部からの敵を追い払ったりするために吠えるという行動はごく自然なことでした。ですから犬が吠えるのは当然のことなのです。

自分を強く見せるため

強く見せる犬

小型犬は特に大型犬よりもよく吠えますよね。「弱い犬ほどよく吠える」という例えまである程です。体が小さい犬はもちろん大きいものより弱いので、威嚇のために吠えやすいとも言われています。

また、小さいからこれくらい大丈夫だと問題行動をしつけない飼い主の甘やかし行動も原因の一つ。

自分のほうが偉いと思い、威嚇したりわがままな性格になり吠えやすい犬になることがあります。小さいからと何でも許さず、大型犬と同じようにきちんとしつける必要があります。

要求を伝える

犬は話すことができません。そのため、ご飯が欲しい散歩に行きたいなど、自分の要求を伝えたいときに、「ワンワン」と短い吠え方を繰り返します。




吠えやすい小型犬の犬種

吠えやすいか、あまり吠えないかは、その子の性格やしつけによって大きく変わってきます。

ですが、犬種によって元々吠えやすい傾向のある犬種もいます。愛犬を家に迎えるときにも、よく吠える犬種かどうかは気になるところ。

そこで吠えやすい小型犬をご紹介します。

威嚇

狩猟犬

今はその役目を果たしている小型犬は少ないものですが、元々狩猟犬として活躍していた小型犬もいます。

そのような犬種は、最初にもお伝えしたように、吠えることで飼い主に獲物の場所などを伝えていました。

ですから吠えることは大切な仕事だったのです。愛玩犬として飼われている現在でもそのような性質は残っています。

狩猟犬

  • ジャック・ラッセル・テリア
  • ヨークシャー・テリア
  • ミニチュア・ダックス・フンド

体の小さい犬種

体の小さい犬種は神経質であったり、警戒心が強かったりする傾向があります。そのため、自分を守るためによく吠えることもあるでしょう。

のようなタイプには、チワワや、ポメラニアン、パピヨンなどが挙げられます。




小型犬の無駄吠えとは

吠える

「犬の無駄吠え」という言葉をよく耳にしますが、犬にとってはどれも無駄ではありません。何かしらの意味があって吠えているのです。

ですがやはり度がすぎると近所迷惑になったり、家族にとってもストレスになったりしてしまいますよね。

そこで一般的に無駄吠えと言われているものを5つのパターンに分類してご紹介します。

要求

まずは要求があって吠えているケースです。ごはんが欲しい遊んで欲しいケージから出してほしい犬には様々な要求があります。これらを主張するために吠えるのは無駄吠えと呼ばれる問題行動の一つです。

警戒

警戒

チャイムの音外での話し声車の通る音など、些細なことで吠えるのは警戒しているからです。

自宅は犬にとって自分のテリトリー。そこに外部からの敵がきたと思うと激しく吠え続ける犬もいるでしょう。

宅急便や来客、ちょっとした物音などの日常生活で頻繁に吠え続けられるのは、家族にとってもストレスになる行動です。

威嚇

小型犬だからと甘やかして育てていると犬は飼い主よりも自分のほうが偉いと勘違いをし、威嚇する犬もいます。

飼い主はもちろん、他の犬や人に対しても自分のほうが強いと主張するため吠えることもあるでしょう。

興奮

遊びなどで興奮しすぎて吠える犬もいます。テンションが上がりすぎて、コントロールが効かなくなり吠え続けてしまうタイプです。

本能

犬の祖先はオオカミ。オオカミは遠くの仲間とコミュニケーションをとるために遠吠えをします。

その祖先の本能が残っていて、犬も遠吠えをすることがあります。人には聞こえない遠くの音に反応して夜に吠えることもあるでしょう。

また、コミュニケーションとしての役割があるので、ストレスを抱えていたり、寂しい思いをしたりしているときに遠吠えをすることもあるようです。




小型犬が吠えないようにするには

では小型犬が吠えないようにするにはどのような方法やしつけ方があるのでしょうか。

外部刺激になれる

小さいころから、散歩に行くなどして外の音や他人、他の犬に慣れさせておくことが大切です。

社会性を身につけることで、些細なことに警戒して吠えるといったことは少なくなるでしょう。

無視をする

小型犬平均寿命

重要なポイントがこの無視をするという行動です。吠えているからと犬の要求を満たすことは絶対にNG

犬は吠えれば要求が通ると思い、さらに吠えるようになってしまいます。

また、なだめようと抱っこしたり撫でたりするのもいけません。吠えていることを褒められていると思ってしまいます。大きな声で叱るのも、犬の行動を増長させるので良くありません。

とにかく無視をすることが大切。吠えるのをやめたときにしっかり褒めてあげると良いですね。愛犬の要求にも、吠えるのがおさまったら応えてあげましょう。

ストレスを発散させる

犬にとってストレス発散も大切です。ストレスがたまると吠えやすい犬になってしまいます。

寂しい思いをさせたり、運動不足になったりしてしまわないよう愛犬としっかりコミュニケーションをとりしましょう。

落ち着ける空間を作る

犬にとって落ち着ける空間があると、警戒心からくる無駄吠えが少なくなります

自宅の中でも愛犬の場所をしっかりと決めておくと、家全体を自分のテリトリーと思わなくなり、来客時などに吠えることも軽減できるでしょう。

主従関係をはっきりさせる

噛み付く

いくら小さくてかわいいからといってもしつけを行うことはとても大切です。犬は自分のほうが偉いと思うと言うことを聞かなくなってしまいます。

主従関係をはっきりさせ、犬に従うことを覚えさせます。人に噛み付いたりしないようにしっかりとしつけをしましょう。

小型犬の吠える種類について

犬は吠える生き物ですが、愛犬がなぜ吠えているのか理解してあげることが大切です。そのうえで問題となる行動を正しくしつけていく必要があります。

適切なトレーニングを行い、ご近所トラブルや、ストレスのない楽しい愛犬との生活を送ってくださいね。

やっぱりお腹が空いて吠えている犬ちゃんもいるわ。

それは餌をちゃんとあげんからじゃ。

でもやっぱり、しつけが大事ってことだわ。