ドッグフードと手作りどっち?比較してメリット・デメリットを知ろう

ドッグフード

ドッグフードは心配。やっぱり手作りで食事を与えた方がいいのかな?

このような疑問に答える記事を書きました。以下の点を詳しく解説していきます。

  1. ドッグフードと手作りのメリット・デメリット
  2. ドッグフードと手作りのどちらがいいのか

この記事から手作りとドッグフードそれぞれの良さを理解できるため、どちらを与える方がいいのか悩んでいる方の助けになります。ぜひ、最後までご覧になって愛犬の食事に取り入れてください。

目次

  1. ドッグフードと手作り食の比較
  2. ドッグフードを与えるメリット
    • ドッグフードは栄養のバランスが取れている
    • ドッグフードは飼い主の負担にならない
    • ドッグフードはストックできるため災害や旅行でも安心
    • カリカリのドッグフードは歯石がつきにくい
    • ドッグフードはコスパが良い
  3. ドッグフードを与えるデメリット
    • 添加物や保存料が使用されているドッグフードが多い
    • 原材料が確認できないドッグフードがある
    • 加熱調理による栄養素の破壊されているドッグフードがある
    • ドッグフードは飽きやすく食いつきが良くない
  4. 手作り食を与えるメリット
    • 手作り食は食いつきが良い
    • 手作り食は製造過程や原材料を全て把握できるので安心できる
    • 手作り食は愛情をこめた食事を与えられる
    • 手作り食には酵素を摂り入れられる
    • 手作り食はアレルギー源を排除しやすい
  5. 手作り食を与えるデメリット
    • 手作り食は手間がかかる
    • 手作り食は保存が効かない
    • 手作り食はコスパが悪い
    • 手作り食は栄養バランスが崩れる
    • 手作り食は好き嫌いが激しくなる
  6. ドッグフードと手作り食のどっちが良い?
    • 愛犬の食事にかける時間がなければドッグフードで問題ない
    • ドッグフードが手作り食よりおすすめな理由
    • 臨機応変にドッグフードと手作り食を与える
    • ドッグフードにトッピングをする
  7. まとめ

ドッグフードと手作り食の比較

ドッグフードは、メーカーが作っている犬用のごはんのことです。数多くのドッグフードが発売されていて、各社様々な工夫が凝らされています。手作り食は、家庭で飼い主さんが愛犬のために作ったごはんのこと。素材選びから100%手作りすることも可能です。

以前は犬にはドッグフードを与えるのが当然でしたが、近年では手作り食を与える方も増えてきていて、レシピ本なども販売されているため手軽に作れるようになりました。また、愛犬のために料理をするとより愛情をかけている気持ちにもなれる飼い主さんもいます。ですが、ドッグフードと手作り食、どちらにもメリット・デメリットはあります。それぞれみていきましょう。

ドッグフードを与えるメリット

ドッグフード

ドッグフードは栄養のバランスが取れている

まず、ドッグフードを与える最大のメリットは飼い主さんが栄養バランスを考えなくて良い点でしょう。ドッグフードの中でも「総合栄養食」とされているものは、水とそのドッグフードだけで栄養が足りるものです。この総合栄養食を与えておけば、栄養が不足することはありません。

ドッグフードは飼い主の負担にならない

特にドライフードやウェット缶、パウチなどは長期保存が効くこともメリットの一つです。毎食作る手間が省けるので忙しい飼い主さんには手軽で良いですね。

ドッグフードはストックできるため災害や旅行でも安心

ドッグフードは長期保存ができるので、ストックしておくことが可能です。いつ災害が起きるとも限りません。そんなときに、愛犬に手作り食を作るのは難しいもの。ドッグフードならいつでも与えることができるので安心です。

旅行などでペットホテルや知人に預けるときも、いつも食べているドッグフードを持参するだけなので手軽です。普段手作りを与えている場合、突然ドッグフードを与えると食べられない子たちもいます。

カリカリのドッグフードは歯石がつきにくい

主にドライフードにはなりますが、硬く噛み応えのあるドッグフードは歯石がつきにくい点もメリットです。特に小型犬の場合、歯石による口臭や歯周病が気になることも多いもの。悪化すると歯茎が膿んだり、歯を抜いたりしなくてはいけなくなります。日々の食事で歯石をケアできると良いですね。

ドッグフードはコスパが良い

ドッグフードはコスパが良い点もメリットです。ある程度品質の良いドッグフードを購入しても一食あたりそれほど高くなることはないでしょう。

ドッグフードを与えるデメリット

ドッグフードのデメリット

添加物や保存料が使用されているドッグフードが多い

プレミアムフードには、無添加で危険なものを使用していないとうたわれているドッグフードも数多くありますが、通販での購入が多いのではないでしょうか。それらを除いた、店頭で市販されているドッグフードの多くには合成着色料、酸化防止剤、香料などが使用されています。このようなものを愛犬に与えたくないと手作り食を与える方も多いものです。

原材料が確認できないドッグフードがある

ドッグフードのパッケージに記載されている原材料の中で危険なのは、なにも添加物や保存料だけではありません。ときに粗悪なドッグフードには、危険な食材が使用されていることがあります。死んだり病気になったりした家畜の肉を総称する「4Dミート」と呼ばれる肉が使用されている危険性もあります。

こういったものは、チキンミールやポークミール、ミートミールなどと表記されているので気づきにくいものです。このような表記のものは必ず「4Dミート」が使用されているというわけではありません。ですが可能性はゼロではないということを念頭に置いておきましょう。このようなものは、愛犬には与えたくない原材料の一つですね。

加熱調理による栄養素の破壊されているドッグフードがある

調理工程も確認することができないことも、市販フードのデメリットです。市販されているドッグフードの多くは加熱調理がされています。そのため、酵素などの熱に弱い栄養素は破壊されていることが多いでしょう。

ドッグフードは飽きやすく食いつきが良くない

特にドライフードは、高温で加熱調理されているため、風味が飛んでしまい食いつきが良くないこともあります。損なわれた風味を補い、食いつきをよくするために、動物性の油などを吹き付けることが多いのですが、この油が酸化しやすいのです。結果、必然的に保存料が必要となってしまいます。

手作り食を与えるメリット

手作り食のメリット

手作り食は食いつきが良い

風味が飛んでしまったドッグフードに比べると、人が食べる新鮮な食材を使用して作られた手作り食は食いつきが良いことが多いでしょう。また、犬の好みに合わせた食材や調理法を選べるので、ドッグフードを食べない犬でも手作り食なら喜んで食べてくれることも多いです。

手作り食は製造過程や原材料を全て把握できるので安心できる

一から自分で作る手作り食は、原材料も飼い主さんが選んできますし、調理過程も把握できます。もちろん、保存料や添加物も使用されないので、安心して与えることができる点が最大のメリットです。

手作り食は愛情をこめた食事を与えられる

愛犬のために愛情を込めてご飯を調理してあげることは、飼い主さんの気持ちの満足度も高めてくれます。買ってきたドッグフードをお皿に入れるだけでは味気ないと思う方にとっては、手作り食は愛犬との大切なコミュニケーションの時間の一つとなっているでしょう。

手作り食には酵素を摂り入れられる

酵素は大切な栄養素の一つですが、熱に弱いという性質を持っています。そのため高温で調理されたドッグフードではほとんど酵素を摂取することができません。その点、手作り食は、食材や調理法によっては加熱せず与えることもできるので、酵素を破壊せず摂取することができます。

手作り食はアレルギー源を排除しやすい

ドッグフードには様々な原材料が使用されています。そのため、アレルギーの元となる食材をみつけ、完全に排除することが難しいものです。手作り食では、原材料を全て飼い主さんが選べるので、アレルギー源を排除しやすくなり、場合によっては皮膚や毛艶が良くなることもあるでしょう。

手作り食を与えるデメリット

手作り食のデメリット

手作り食は手間がかかる

手作り食はなんといっても手間がかかります。その手間をかける時間が大切だという方にとっては良いのですが、忙しい方にとっては負担となってしまいます。

手作り食は保存が効かない

ドッグフードのメリットと逆になりますが、手作り食は手間がかかるのですぐに用意ができません。また、保存も効かないので長期分作り置きすることができません。災害時や、ペットホテルに預けるときなどに、同じご飯を用意することが難しくなるでしょう。

手作り食はコスパが悪い

一から手作り食を作るほどの飼い主さんであれば食材にもこだわるはずです。そのため一食当たりの食費は高くなる傾向にあり、ドッグフードよりもコスパが悪くなる傾向があります。

手作り食は栄養バランスが崩れる

手作り食の一番のデメリットは、栄養バランスが崩れるという点です。手作り食は体に悪いものを省くことができますが、同時に大切な栄養素が不足してしまう可能性も出てくるのです。手作り食を与えるのであれば、しっかりと勉強し知識をつけて与える必要があります。

手作り食は好き嫌いが激しくなる

手作り食は美味しいので食いつきが良いことが多いと思いますが、手作り食ばかり食べていると、好き嫌いがさらに激しくなりわがままな犬になってしまいます。病気になったときにはやはり療法食が一番ですが、そういったときにも普段から手作り食を食べている犬はなかなか療法食を食べてくれません。結果、病気のケアがしにくくなってしまうことも考えられます。

ドッグフードと手作り食のどっちが良い?

疑問

結局のところドッグフードと手作り食はどちらの方が良いのでしょうか。これには賛否両論があり、どちらが良いと一概に言うことはできません。どちらが良いかは、飼い主さんが選んであげると良いのですが、選ぶ際のポイントをご紹介します。

愛犬の食事にかける時間がなければドッグフードで問題ない

愛犬の食事に対してしっかりと時間を取れる方は、安心・安全な手作り食を与えても良いでしょう。忙しくて作る時間や、勉強する時間がない方にとってはドッグフードの方が良いかもしれません。

品質の良いプレミアムドッグフードなどを選んであげれば、過剰に添加物を心配しすぎる必要はないと言えます。少し価格は高くなりますが、手作り食を与えることを考えれば同等かそれ以下で購入できるはずです。

ドッグフードが手作り食よりおすすめな理由

ドッグフードには確かに添加物や保存料の使用、原材料の心配があります。ですが、手作り食のデメリットには栄養素の不足が挙げられます。犬にとって必要な栄養素のバランスと人にとってのバランスの良い食事は全く異なります。そのためしっかりとした知識を持っていないと、犬にとっては栄養の偏った食事になってしまうでしょう。

また、犬にとって必要な栄養素全てを手作り食で摂り入れるのはとても大変なことです。ドッグフードは、獣医師や専門家が長年かけて研究し、よりよい栄養バランスを考え改良され続けています。一般の方が同じだけの知識を習得することや、同じだけの栄養バランスの食事を作ることは難しいのではないでしょうか。安心安全なドッグフードを与えてあげることを一番おすすめしたいところです。

臨機応変にドッグフードと手作り食を与える

ドッグフードと手作り食、どちらにもメリット、デメリットがあります。そのためどちらが良いとは言い難いのですが、臨機応変にどちらにも対応できると良いですね。

先程もお伝えしたように、いつでも手作り食が用意できる環境とは限りません。そんなときにはドッグフードを与えられるように準備をしておくと安心です。

ドッグフードにトッピングをする

もし、食いつきに悩んで手作り食を与えたいと考えている飼い主さんがいるとしたら、ドッグフードにトッピングをするという方法もおすすめです。メインにはドッグフードを使用することで栄養のバランスは取れますし、手作りのトッピングをしてあげることで食いつきも良くなります。

また、愛犬のために食事を用意してあげたいという飼い主さんの気持ちの満足度も上がるのではないでしょうか。

まとめ

どちらにもそれぞれ、メリットとデメリットのあるドッグフードと手作り食。どちらであっても大切なことは、愛犬が毎日の食事を楽しめ、長く健康でいてくれることですよね。食事は毎日のことですので、飼い主さんの負担にならないことも大切です。愛犬の体調や様子をよく観察し、安全な食事を選んであげてくださいね。