犬は穀物が苦手?グレインフリーのドッグフード がおすすめ
グレインフリーとかグルテンフリーとかよくわからない。グルテンフリーのドッグフードってどのくらいいいの?
このような疑問に答える記事を書きました。以下の点を詳しく解説していきます。
- グレインフリーとグルテンフリーの違い
- グレインフリーのドッグフードについて解説
この記事では、グレインフリーについて詳しくなります。愛犬のドッグフードはグレインフリーがいいのか判断できるようになります。ぜひ愛犬のドッグフード選びに役立ててください。
目次
- グレインフリーのドッグフードとは
- 犬は穀物の消化・吸収が苦手。可能であればグレインフリーにする
- グレインフリーのドッグフードはアレルギーの原因を排除できる
- グレインフリーは太りにくくなる
- グレインフリーのデメリット
- グレインフリーは食いつきが悪いこともある
- グレインフリーのドッグフードは価格が高くなる
- グレインフリーのドッグフードはタンパク質の摂取量が増える
- グレインフリーとグルテンフリーの違い
- グレインフリーとは
- グルテンフリーとは
- グレインフリーは必須?
- アレルギーのない犬はグレインフリーにこだわる必要がない
- 良質なドッグフードにはあえて穀類が使われる場合もある
- グレインフリーのドッグフードの選び方
- 原材料が明確なドッグフードを選ぶ
- グレインフリーでも添加物が使用されていないドッグフードを選ぶ
- ドッグフードは国産が良いわけではない
- 量販店のドッグフードはおすすめしない
- 愛犬の状態をよく観察して選ぶ
- まとめ
グレインフリーのドッグフードとは
グレインフリーとは穀物を使用していないドッグフードのことです。「〇〇フリー」と書かれているパッケージを見ると、いかにも健康に良さそうだと思ってしまいますよね。では、ドッグフードメーカー各社が、グレインフリーを前面に押し出しているのはどのようなメリットがあるからでしょうか。
犬は穀物の消化・吸収が苦手。可能であればグレインフリーにする
犬は雑食であるとされていますが、犬の祖先はオオカミです。オオカミは肉類を主食として食べていた動物で、穀類の消化・吸収が苦手です。その性質は犬にも引き継がれていますが、苦手なのは生のまま食べた場合。穀物に水を加えて加熱するとアルファ化するので、消化・吸収できるようになります。
ドッグフードは加熱処理がされているため、犬が穀類を食べること自体に問題はありません。ですが、犬も体の構造としては、やはり肉食に近いものです。穀類を主食とすることはあまり望ましくありません。犬にとって重要な栄養素であるタンパク質を豊富に含んだドッグフードを与えてあげましょう。
グレインフリーは穀物を使用していないので、必然的に主原料に肉や魚が使われ、タンパク質をしっかり摂取できます。この点がメリットと言える点でしょう。
グレインフリーのドッグフードはアレルギーの原因を排除できる
麦に含まれるグルテンや穀物はアレルギーの原因になりやすいとされています。グレインフリーではこれらを使用していないので、食物アレルギーを避けることができます。
グレインフリーは太りにくくなる
穀類を多く含む食事は、炭水化物が血中で糖に分解されるので太りやすくなることがあります。一方、グレインフリーでは、良質な肉類を使用していることが多く、タンパク質を多く摂取することができます。タンパク質は筋肉を作る手助けをしてくれる栄養素です。高タンパクな食事を摂ることで、筋肉質で肥満になりにくい体型に近づけると言えるでしょう。
グレインフリーのデメリット
グレインフリーのドッグフードを与えることにデメリットはあるのでしょうか。
グレインフリーは食いつきが悪いこともある
グレインフリーのドッグフードは、健康志向で作られているプレミアムドッグフードに多いものです。このようなものは、もちろん添加物も使用されていないものがほとんど。ところが、添加物にはドッグフードの食いつきをあげるための動物性脂などもあります。
こういったものが使用されておらず、素材そのものの味で作られているドッグフードはまれに愛犬が食べてくれないこともあるでしょう。人も、味気の薄い健康的な食事よりも、添加物の多い食事や、ジャンクフードが美味しく感じるときがありますよね。それと同じことで食いつきが良くないケースもみられます。
グレインフリーのドッグフードは価格が高くなる
市販のドッグフードと比べると、グレインフリーのドッグフードは価格が高い傾向にあります。量販店に売っているものは安ければ2~3kg、数百円という驚きの安さで売っています。このような安価なドッグフードはやはり穀物を多く使用し、かさを増していることが多いでしょう。
安心・安全な原材料を使用し、かつタンパク質の豊富な肉類を使用していればある程度価格は高くなってしまいます。添加物を使用しないということも、生産量や保存期間に影響してきますので、結果価格が高くならざるを得ません。
グレインフリーのドッグフードはタンパク質の摂取量が増える
グレインフリーのドッグフードは穀物を一切使用していません。そのため、必然的に肉類の割合が増え、タンパク質の量が多いものです。犬にとってタンパク質が重要であるとお伝えしたことと逆になってしまいますが、タンパク質は年齢や体調によっては摂取しすぎることが望ましくないケースもあります。
特に腎臓や心臓機能が落ちてくる高齢犬には、タンパク質の摂りすぎは注意したいところです。
グレインフリーとグルテンフリーの違い
グレインフリーとグルテンフリー。ドッグフード選びに悩んでいる方ならよく見かける言葉で、どう違うの?と思うこともあるでしょう。
- お米
- 麦(小麦、大麦、ライ麦、燕麦など)
- とうもろこし
- あわ
- ひえ
- きび
グレインフリーとは
グレインとは穀物全般のことを指し、広い意味では豆類も穀物に含まれることがあります。グレインフリーとはいっても、どこまでを穀物とするかはメーカーによっても異なるものです。つまりグレインフリーは穀物全般を使用していないもののことです。
グルテンフリーとは
グルテンとは麦類に含まれるタンパク質のことを指します。つまりグルテンフリーは麦類を使用していないものになります。間違えやすいので注意してください。
グレインフリーは必須?
飼い主さんにとっては大切な家族である愛犬。少しでも体に良さそうな表記のあるパッケージのものを選びたくなるものですよね。メリットをいくつかご紹介しましたが、犬にとって必ずしもグレインフリーである必要があるのでしょうか。
アレルギーのない犬はグレインフリーにこだわる必要がない
愛犬が穀物にアレルギーを持っている場合には、グレインやグルテンを除いた食事を与えることで大いに改善が期待できると言えます。一方で、特に穀物に対してアレルギーがない場合は、完全に排除する必要はありません。もちろん、犬は肉食に近い体の構造をしているので、主原料として穀物を多く使用しているものは避けたいところです。
ですが、ドッグフードは穀物に加熱処理がされています。先ほどもお伝えしたように、生で与えるわけではないので、消化・吸収ができないということはありません。
良質なドッグフードにはあえて穀類が使われる場合もある
良質なドッグフードであれば、消化・吸収がしやすく、食物繊維が豊富な穀類が使われています。これらは腸に負担をかけず、消化・吸収を手助けしてくれるものもあります。
それに、グレインフリーだからといって必ずしも愛犬に合うとは限りませんし、食物アレルギーを発症しないということではありません。
食物アレルギーを起こすのはタンパク源です。このタンパク源にはもちろん肉類も含まれます。
例えば、愛犬が鶏肉に対してアレルギーを持っている体質であるとしましょう。その場合、いくらグレインフリーの食事を与えていても、原材料にチキンが使われていれば、アレルギーを起こすことになるのです。
グレインフリーのドッグフードの選び方
良質なグレインフリーのドッグフードの選び方をご紹介します。
原材料が明確なドッグフードを選ぶ
原材料が明確に分かっているものを選びましょう。例えば、主原料にチキンミールなどと書かれているものは注意が必要です。鶏であればなんでもどの部位でも使用されている可能性がありますし、酷い場合には病気などにかかった家畜を使用している場合もあります。
人でも食べることのできる素材を使用した、ヒューマングレードのものがおすすめです。
グレインフリーでも添加物が使用されていないドッグフードを選ぶ
せっかくグレインフリーのドッグフードを与えるのであれば、添加物には気を付けたいところですよね。グレインフリーを謳っているドッグフードの多くは添加物不使用でもありますが、購入する際にはしっかりと確認したいポイントです。
ドッグフードは国産が良いわけではない
口に入れるものは国産である方が良いと考える方は多いことでしょう。ですが、ドッグフードにおいては必ずしも国産が良いというわけではありません。
現状、日本はペット業界において先進国の中では遅れています。ペットの取り扱い方や、食品基準など様々な点でアメリカやカナダ、ヨーロッパなどの国の方が進んでいるのです。
国産でも良いものはもちろんありますが、このような先進国のドッグフードであれば、安心して与えることができます。
量販店のドッグフードはおすすめしない
基本的に量販店で販売されているドッグフードは安価なものが多く、品質もあまりよくありません。添加物が使用されていたり、穀物が多く使用されていたりするものが多いでしょう。また、原材料が明確に表記されておらず、安全なものかどうか分からない点も避けたい理由の一つです。
愛犬の状態をよく観察して選ぶ
グレインフリーのドッグフードが必ずしも愛犬に合うわけではないとお伝えしました。愛犬の様子を確認して、ぴったり合う食事を見つけてあげるのが大切です。
そのためには、以下の点に注意してフードを選んであげましょう。
- 便の回数、状態
- 皮膚、毛艶
- 食いつき
- 涙ヤケ
- 口周りが赤くないか
皮膚の状態や毛艶、涙ヤケなどは食事を変えてからしばらくしないと変化が現れにくいものでもありますが、便の状態は比較的早く症状が現れます。
回数が異常に多い、便が緩い、などといった場合には、食事が合っていないことも考えられます。また、食物アレルギーの場合には、口周りやお尻周り、目の周りが赤くなることがあります。
できれば最初はサンプルや小袋を与えてみて、愛犬の体調に変化がないか観察してみてください。
また犬にとって食事は楽しみの一つでもあるので、喜んで食いついてもらえるものを与えてあげたいですね。
まとめ
いかがでしたか。グレインフリーのドッグフードについてご紹介しました。犬の体の構造上、肉類の消化が得意であり、穀類が多すぎるフードはあまり適していません。
ですが、アレルギーを持っていない犬の場合、必ずしもグレインフリーでなければならないというわけでもないのです。
大切なのは栄養成分や原材料が安心して与えられるものかどうかです。犬は自分で食べるものを選べません。飼い主さんがしっかり選んであげることが大切です。
愛犬にぴったりの食事をみつけてあげて、より長く健康でいてもらいたいものですね。