犬が散歩で引っ張るのをやめさせるしつけ方法

犬のお世話

愛犬との散歩は1人で外を歩くよりも楽しく心も癒される時間ですよね。

海外では優雅に犬が飼い主の隣を歩いて引っ張る姿なんてあまりイメージがありませんし、そうした姿を自分でもできたら…と思っている飼い主は少なくありません。

しかし、実際のところは犬を散歩させるというよりも、犬に散歩されているという状態で散歩に行っている飼い主の方が断然多いのが現実です。

そんな現実に、あれがCMや映画でしつけられた特別な犬だけなんだな…と諦めてしまってはいないでしょうか?

もしそうであれば諦めるのは間違っています。しつけをされているから引っ張らないで優雅に横を歩いて散歩ができていると思うのであれば、あなたの愛犬もしつけをすれば引っ張らないであなたの横を歩いてくれる犬になるということです。

「そんなことどうすればいいの?難しいんでしょ?」と思ってくださったなら幸いです。

なぜなら、犬が散歩で引っ張らずに歩く方法というのは決して難しくもなく、とても単純で簡単なことだからなんです。

あなたがこの記事を読み終わる頃には、愛犬が散歩で引っ張らずに歩かせる方法を知り、早速今日の散歩から実践することができるようになっています。

もう飼い主が犬に散歩をさせられてしまう散歩からは卒業できるのです。

楽しく落ち着いた散歩をしたい気持ちがあるのでしたら、ぜひこの先を読み進めてみてください。




犬が引っ張るのは当たり前だからしつけをしないは事故を招く

犬が散歩のとき引っ張って大変と感じる飼い主は非常に多いですが、それを頑張って直そうとする飼い主は実は意外と多くありません。

どうにかして直さなければいけない!と頑張るとすれば、それが原因で何かしら危険な目にあったことがある人か、大型犬で常に危険性を感じている飼い主くらいです。

そして、日本では圧倒的に小型犬の数が多いので、引っ張って散歩をするということに対してあまり危機感がないということもあります。

ただ、犬が引っ張ること自体は至って普通のこと。なぜなら人間が二足歩行なのに対して犬は四足歩行です。

当然早く歩こうとしなくても自然と人間よりもスピードは速くなります。

しかし、だからといって散歩の時にガンガン引っ張って散歩をしてもいいというと、それはまた全然違う話になります。

犬は人間よりも歩くスピードが速いのは当たり前だから何も教えなければ引っ張って当たり前。だから引っ張らないように教えなければいけないのです。

外は室内と違って多くの刺激がある場所です。虫や鳥、飼い主以外の人間、日向ぼっこをしている猫など興味がそそられるもので溢れかえっています。

また、そうした目に見えるものだけでなく風の匂いや太陽の光など、散歩はただの運動ではなく精神を養う場所としても最高です。

そうなると、ただでさえ人間よりもスピードが速いのに気持ちが前のめりになる分、無意識に普段よりもスピードが上がって引っ張りがちになります。

ですが、引っ張るということは飼い主が犬をコントロールできないことになり、勢いに負けて飼い主が転倒したり、リードを持っている手が離れて脱走してしまうことにもなりますよね。

当然外にはあなたと愛犬以外にも散歩を楽しんでいる飼い主と犬がいたり、ただの通行人や子供たちなどが存在するため、あなたの犬が手から離れてしまったがために事故が起こる可能性が高くなります。

Twitterではリアルタイムで日々の出来事が流れていますが、悲しいことにノーリードやコントロール不可能でリードが外れ、他人や他の犬に怪我をさせてしまった、または怪我をさせられたというツイートが頻繁に流れています。

1ヶ月に1回はそうしたツイートは流れてきますし、ひどいときは連日そうした内容のものが全く別の飼い主の話で流れていました。

つまり、自分自身は気をつけているつもりでも、犬の力やスピードは思っている以上に強く、しっかりしつけをしないとコントロールができないだけでなく、悲惨な事故を招くことになるのです。




犬が散歩で引っ張らないようにするためのしつけ方法

では、どうしたらそのような悲惨な事故を起こさないようにするために、引っ張ってはいけないをしつけることができるの?というところでうが、実は引っ張らないように教えること自体はすごくシンプルで簡単です。

大きな声を出して叱ったり、おやつで釣ったり、力勝負みたいに引っ張り合いっこをする必要はありません。

むしろ、引っ張られている様子や引っ張って制御しようとしているその行為は、犬にとっては何も伝わらないため今日からすぐにやめるようにしましょう。

そして、本当にやるべき行動とはハーネスではなく首輪を使いリードを緩く持つことです。

結構多くの飼い主さんがハーネスの方が負担がかからないという理由で散歩にはハーネスを使っていますが、散歩のしつけをするのであれば首輪を使うようにしてください。

というのも、ハーネスでは犬に飼い主の意思を伝えることができないからなんです。

ハーネスは確かに犬の首に負担をかけないようにできていますが、そもそも犬が引っ張らなければ首輪は首に付いているだけなので負担にもなりません。

そして、首というのは犬が「やめて!違うよ!」を伝えるときに軽く噛み付いてショックを与える場所なので、首輪とリードを使ってそれを再現するのがしつけにおいての目的です。

ですから、引っ張らないようにしつけをするのであれば、ハーネスではなく首輪を使うことがとても重要になります。(万が一首を患っていて首輪でのショックにドクターストップが出ている場合はハーネスでも大丈夫です。ただし、犬にNOを伝えにくくなるため首輪よりも時間がかかります。)

では、首輪とリードをつけてリードを緩く持ったら早速歩いてみましょう。

当然いままでしつけをされていないので引っ張ると思いますが、この時リードを緩く持っている分一定の距離を犬が進むとリードがピンッと張りますよね。

それが犬にとって「?」となる合図になります。つまり、前へ前へと進みがちな気持ちを一瞬ストップさせることができるわけです。

それを利用して犬に引っ張ったことを気付かせることで、徐々に引っ張ったらいけないを覚えてさせていきます。

では、もう一度リードを緩く持って歩いてください。

そして、リードが張る瞬間にすぐ逆方向に歩いてください。

あとは同じことをひたすら繰り返すだけです。どうですか?すごく簡単でしょう?

リードが張るということは引っ張っている証拠ですので、引っ張ると自然に首にショックがいきます。

そして、飼い主は逆方向に進んでいくわけですから犬からしたら「あれ?あっ、そっちに行くのか。ついて行かなきゃ。」となるわけですね。

これを繰り返すだけで数分〜数十分もすれば自然と引っ張るのをやめます。

引っ張らないで付いてくるようになったら、優しく声をかけていきましょう。

ただし、一度引っ張らなくなったらおしまいではなく、必ず散歩のときはこの方法を徹底しなければ犬に定着しません。

つまり、守らなければいけないルールなんだと完全に認識しないため、今日はいい、今はいい、ではなく、必ず引っ張って歩いてはいけないを一貫して教えるようにしましょう。

犬が散歩で引っ張るのをやめさせるしつけ方法まとめ

今回は犬が散歩で引っ張るのをやめさせるしつけの方法をお教えしましたが、思っていたよりもシンプルで驚いたのではないでしょうか。

しつけというとなんとなく難しいことをするイメージがあると思いますが、伝えるべきポイントを適格に伝えて行くだけなので実はすごくシンプルなんです。

特に散歩で引っ張らないようにするしつけはすごく簡単なので、ぜひ今日からチャレンジしてみてくださいね。