犬のキャリーバックの選び方。安全性と大きさで選ぶ

キャリーバッグはかわいいのと使いやすいのどっちがいいのかな?メリットやデメリットを知りたい。
このような疑問にお答えしていきます。
愛犬と出かける時の必需品とも言えるキャリーバック。様々な物が販売されていて、どれを選べば良いのか迷ってしまいますよね。
- 犬のキャリーバックを選ぶポイント
- キャリーバックの注意点
- 犬のキャリーバックの種類
この記事では、主に上の3つの点を理解できます。犬のキャリーバックについて理解を深めて愛犬にぴったりのキャリーバッグを選んであげましょう。
目次
- 犬がキャリーバックを必要な場面
- 動物病院に連れて行くとき
- 旅行に行くときや交通機関を利用するとき
- 災害が発生したとき
- 犬のキャリーバックの種類
- 四角い箱型のクレート
- 両手が自由になるリュック、スリング
- おしゃれなトート
- 人間の赤ちゃんと同じ抱っこ紐
- 犬のキャリーバックを選ぶポイント
- キャリーバックは余裕がある大きさのものを選ぶ
- キャリーバックは犬の重さに耐えれる丈夫な物を選ぶ
- 移動時間が長い時は安定性のあるハードタイプを選ぶ
- 飼い主が使いやすい形を選ぶ
- 安全性が高いものを選ぶ
- 掃除がしやすいキャリーバッグを選ぶ
- 犬がキャリーバックを使う時の注意点
- 成犬になってからも使える物を購入する
- 犬の体調の管理に注意する
- クレートの中に水や食事は入れない
- キャリーバッグが好きになる練習をする
- まとめ
犬がキャリーバックを必要な場面
あまり愛犬と出かけることが無いと、何となく「キャリーバックって本当に必要なのかな?」、「抱っこでいいんじゃないの?」と思うこともあるでしょう。小型犬は小さいのでなおさらです。
しかし、実は様々な場面でキャリーバックが必要となります。いざというときのために必ず用意しておきましょう。キャリーバックが必要な場面は次のようなときです。
動物病院に連れて行くとき
動物病院には色々な動物が来ています。いつもは大人しい犬でも、他の動物をみて興奮したり、病院が怖くて暴れたりしてしまうこともあるでしょう。
他の人やペットとのトラブルを避けるためにも、安心して落ち着いていられるよう、リードや抱っこよりもキャリーバックでの来院をおすすめします。
旅行に行くときや交通機関を利用するとき
愛犬と一緒に旅行に出かけるときや、公共の交通機関を利用する際には、必ずキャリーバックが必要ですよね。リードや抱っこでは一緒に乗り物に乗ることはできません。また、自家用車に乗せるときもそのまま助手席や後部座席に乗せるのは危険です。
災害が発生したとき
避難をするときにもキャリーバックは必要になります。避難所への移動中、抱っこしたり、歩かせたりするわけにはいきません。さらに避難所がペット禁止の場合もありますし、多くの方が集まる場所ですのでペットが苦手な方もいるでしょう。いざというときに持っていないと、愛犬を連れていけなくなり大変困ってしまいます。
犬のキャリーバックの種類
ひとくちにキャリーバックといっても、様々な形の物が販売されています。用途や愛犬に合った物を選んであげることが大切。キャリーバックの種類や特徴、メリット・デメリットをご説明します。
四角い箱型のクレート
「キャリー」と聞いて連想する最も一般的な形で、四角い箱型の物をクレートと呼びます。クレートにはソフトタイプとハードタイプの2つのタイプがあります。
ソフトタイプ
周りが布でできている物。メリットは軽いことや、折り畳むことができるので使わないときにかさばらないことです。
デメリットは、体重の重い子には向かないことや、安定性が低く長時間の移動に向かない点が挙げられます。
ハードタイプ
プラスチックでできているクレート。こちらのメリットは底面が固く、しっかりと安定しているので長時間の移動に向いていることです。また、布製の物と比べ安全性も高いでしょう。公共の交通機関を利用する際にはこちらのハードタイプでないといけない場合もあります。
さらに、サークルの中などに置いて寝床として使うこともできます。外出した際にも、いつも自宅で使っている物だと愛犬が落ち着くというメリットもありますね。
デメリットは、かさばることと、重いことです。移動が短時間の場合、気軽に使うには少し使い勝手が良くないかもしれません。
両手が自由になるリュック、スリング
リュックの形をした物や、肩から下げるショルダーのような形をしたスリングと呼ばれる物もあります。こちらのメリットはなんといっても、両手が空くこと。自転車やバイクなどの乗り物に乗ることもできます。
また、デザイン性が豊富でかわいいバックが多く、軽い点も魅力。超小型犬種の飼い主さんにとても人気です。特にスリングタイプはキャリーバックの中で一番軽く、小さく折り畳むことができます。
デメリットは、愛犬が伏せられるほどの底面積が無いこと。また、体重の重い犬には向いていない、安定性が低い、長時間の移動には使えないことが挙げられます。
おしゃれなトート
人用のトートバックと同じような形の物もあります。一見、ペット用とは分からないほどお洒落だったり、目立たない点がメリットです。また、片手が空き、軽いので手軽に使用できます。
デメリットは、布製のリュックやスリングタイプとほぼ同じです。
人間の赤ちゃんと同じ抱っこ紐
バックとは少し違いますが、人の赤ちゃんの抱っこ紐と同じような物もあります。こちらはリュックのように背中に背負ったり、抱っこして向き合ったりできます。
飼い主さんとの密着度が高いので愛犬が安心しやすい点が一番のメリットです。両手が空く、軽い、安定性は高く無いなど、メリットやデメリットについては布製のキャリーバックと共通です。
普段から人間の赤ちゃんのように縦に抱っこをしている犬はこの抱っこ紐が一番落ち着くかもしれませんが、縦向きに抱くことは犬の自然な体制とは言えないのであまりおすすめできない場合もあります。
犬のキャリーバックを選ぶポイント
キャリーバックの種類についてご紹介したところで、選び方のポイントをご紹介しましょう。
キャリーバックは余裕がある大きさのものを選ぶ
まず重要なのは大きさです。もちろん狭すぎる物はNG。クレートであれば、愛犬が伏せられるサイズが良いですね。リュックやスリング、トートタイプは、底面がきっちりとした四角形ではないので分かりにくいですが、上部のファスナーなどを頭が出ず閉められる余裕のある物を選びましょう。
キャリーバックは犬の重さに耐えれる丈夫な物を選ぶ
それぞれキャリーバックには耐荷重が設定されています。愛犬の体重に耐えられる物を選んであげる必要があります。
移動時間が長い時は安定性のあるハードタイプを選ぶ
先程もお伝えしましたが、移動時間によって向いているキャリーバックは変わってきます。2時間以上の移動の際には、安定性のあるハードタイプが良いでしょう。
飼い主が使いやすい形を選ぶ
両手が空く、片手が空くなど様々な形のバックがあります。飼い主さんにとって使いやすい形を選ぶことも重要です。
安全性が高いものを選ぶ
愛犬を入れて移動する際に、安全性が高いかどうかも大切です。リュックやスリング、トートタイプの場合は、万が一愛犬が飛び出してしまっては大変危険。
中に飛び出し防止のフックがついているか、上部にチャックがついているかどうかを確認しましょう。また、ハードタイプのクレートであれば、外側からの衝撃にもある程度耐えられるので、愛犬の安全が守れますよ。
掃除がしやすいキャリーバッグを選ぶ
愛犬が中で排泄をしてしまうこともあるでしょう。そういったことを考慮し、掃除のしやすい物を選ぶのもポイント。布製で丸洗いできたり、簡単に拭きとれるプラスチック製だと衛生的です。
犬がキャリーバックを使う時の注意点
キャリーバックを使用するときや選ぶときに気を付けたい点をご紹介します。
成犬になってからも使える物を購入する
ペットショップで初めて子犬を購入するときは、あまり知識も無く、店員さんに勧められる物をそのまま買い揃えてしまいますよね。もちろん必要な物ばかりですが、子犬の時期にキャリーバックを買うときは、サイズに少し気を付けましょう。生後2ヶ月や3ヶ月で販売されている子犬たちはとても小さいですよね。
その時には大きく見えても、成犬になると窮屈になってしまうことがあります。個体差があるので一概には言えませんが、体重でいうと子犬時の2~3倍程度に成長します。また、小型犬の場合はおよそ8~10ヶ月頃で成長期が終わります。ある程度大きさを予測して買っておくと、すぐに買い換えなければならないということは避けられるでしょう。
犬の体調の管理に注意する
移動中は愛犬の様子を気にかけてあげることが大切です。排泄や、乗り物酔いをしていないか、水分補給が必要かどうかもみてあげる必要があります。体調が悪く動物病院に連れて行くようなケースでは、容態が悪化していないかどうかもしっかり確認しましょう。
クレートの中に水や食事は入れない
愛犬が過ごしやすいようにと水や食事を入れてあげたくなりますが、これらは入れておかない方が良いです。移動の際は揺れるのでこぼれる可能性が高いものです。中が濡れたり汚れたりしてしまうと衛生的にも良くありません。夏場は特にこまめに水分補給の時間を取ってあげるようにしましょう。
キャリーバッグが好きになる練習をする
お出かけが大好きでキャリーバックに喜んで入る犬もいるでしょうが、大抵の犬は入れられることを嫌います。無理やり入れては余計に嫌がるようになり、キャリーバックを見るだけで逃げ回るようになってしまうことも。いざというときのために、普段から練習しておくことが大切です。
以下の方法で少しずつ慣らしてあげてくださいね
- 自由に出入りできる状態にしておいて、自分から興味を持ち、入るのを待つ
- おやつやおもちゃを利用する
- 少しでも入れたらたくさん褒める
まとめ
外に出るときにはリードを使用していたり、一緒に旅行に行く機会が無かったりすると、キャリーバックの必要性を感じないことも多いかもしれません。
ですが、病気や災害などで突然必要になることもあります。いざというときに慌てなくて良いように準備しておくのがおすすめです。
また、それぞれ種類によってメリット・デメリットがあるので、可能であれば用途によって使い分けるのが良いですね。
愛犬にも常日頃からキャリーバックに慣れておいてもらって、スムーズに使用できるようにしておきましょう。